大みそかの31日、燕市社会福祉協議会と燕市民生委員・児童委員協議会は、おせち料理宅配サービス事業を行い、燕市内の高齢者世帯など916世帯におせち料理を届けた。
歳末たすけあい募金に寄せられた市民からの寄付で、市内ののひとり暮らし高齢者や高齢者の世帯に温かい気持ちのこもったおせち料理を届けて、新年を迎えてもらおうと毎年、お節料理を宅配している。
対象の届け先は、75歳以上の単身高齢者、85歳以上の高齢者、75歳以上の高齢者と障害者だけの世帯で、燕地区496、吉田地区268、分水地区152の計916世帯。平成18年は488世帯だったので、この7年で2倍近くに増えた。
おせち料理は市内の料理店や仕出し店に委託し、黒豆、栗きんとん、昆布、海老など基本を押さえたメニューで、「並」とその1.5倍の量の「大」があり、85歳以上の高齢者52世帯が「大」のほかは「並」。
おせち料理は、燕市社協の燕地区の本所、吉田支所、分水支所に分けて集め、地区ごとに配達。民生委員が中心となって原則として午前中に配達した。
本所では、午前10時ころから民生委員が取りに訪れる一方、都合で民生委員が配達できない地域は、宅配ボランティアの7人が担当。10時半に本所に集まり、市社協職員から配達の手順や注意事項を聞いてから配達に出発した。
本所の玄関には、すでに「賀正」とある書を張り出してある。弱い雨や雪の降る厳しい冷え込みのなか、民生委員は背中を丸めて本所を訪れ、市社協職員と「良いお年を」、「来年もよろしくお願いします」、「気をつけて」と1年の最後のあいさつをかわして配達に出発していた。