燕市・戸隠神社(星野和彦宮司)は、大みそかから除夜祭、年が明けると歳旦祭を行って新年を迎え、二年参りの大勢の参拝客でにぎわった。
大みそかの午後11時から拝殿で除夜祭を行い、氏子など20人近くが参列。午前0時になるのを待って燕御神楽神伶会の2人が拝殿正面の左右で除夜太鼓をたたき続け、あわせて星野宮司をはじめ神官が社頭祓いを行い、参拝者に対して休みなく祓いを続けた。
参拝者が途切れ始めた午前0時半過ぎから今度は新年初めての神事、歳旦祭を行って皇室と国民の繁栄、豊作などを祈念した。星野宮司は、昨年は伊勢神宮の式年遷宮もあり、ことしは新しい岩戸開きの年にもなるとした。景気は気分が大切とも言い、「平成26年がすばらしい夜明けの年となりますことを皆さま方ともどもご神前にご祈念をした」と話した。
戸隠神社が面するサンロード宮町は、オーバーアーケードの解体工事中で通行止めになっているが、年末年始の戸隠神社は大勢の参拝客でにぎわうことから商店街からの要望もあって大みそかの31日から4日まで通行止めが解除されている。
工事中のために参拝者の減少が心配されたが、毎年、参拝している人はことしは多いと話していた。日中は雨や雪が降ったが、夜にはあがり、今の時期としては珍しい穏やかな陽気となったのも奏功したようだ。
家で紅白歌合戦を見終わってから参拝に出掛けるのが定番のようで、参拝者は午前0時をはさんだ約30分間に集中。拝殿前の階段の幅いっぱいに特設したさい銭箱の前には、午後11時45分から行列ができ始めるとみるみる行列が延び、あっという間に通りまで続く数百人もの行列になり、それぞれにことし1年の家内安全や無病息災などを祈っていた。