県央地域の台所を預かる三条中央青果卸売市場は新春初市式典と初競りで新年をスタート (2014.1.6)

県央地域の台所を預かる(株)三条中央青果卸売市場＝青柳茂社長・三条市上須頃＝は、ことしも5日午前7時から新春初市式典と初競りを行い、新しい年をスタートした。

式典は、国定勇人三条市長をはじめ、三条商工会議所、JAにいがた南蒲、JA新潟みらい、北越銀行、地元選出国会議員や県議会議員を来賓に、市場関係者や生産者、流通業者など200人近くが参加した。

青柳社長は「本年も皆さま方とともにしっかりと歩んでいく」とあいさつ。来賓の祝辞に続いて、恒例の寄贈品の贈呈を行った。寄付の内容は、同市場から三条市に、宝船1そう、ミカン100箱、リンゴ50箱、バナナ30箱、県央食品卸売センターから漬物詰め合わせ125パック。それぞれの目録を国定市長に手渡した。三条市への寄贈品は毎年、市内の福祉施設に届けている。

式典に続いて初競りを行った。穏やかな曇り空の天気だっだが、三条の午前7時の気温は0.2度。吐く息が白くなる厳しい冷え込みのなか、競り人の威勢のいい声が場内に響いた。

場内に並べられた三条産のキャベツやハクサイをはじめ、ダイコン、ネギ、ホウレンソウ、コマツナ、赤カブなどを前に、競り人と買い人たちが移動しながら競りを行った。「バンドウ（80）」、「ヒャクエン」、「チョンブリ（120円）」と値段などの市場用語の競り人の声と買い人との瞬時のやり取りで次々と競り落とされていた。

キャベツを台車に積み込む三条市の食料品店関係者は、「この市場が三条にあるから新鮮な地元野菜を安く仕入れることができ、店頭でも安く販売できる」と、まさに三条の家計に貢献する市場と話していた。

競りにあわせて野菜の前を動く数十人の人と、競り落とした野菜を一刻も早く消費者へ届けようと台車やリフトで運び出す人たちとで、正月休み明けの市場は息を吹き返したように一気に動き出し、活気にあふれた。