9連休明けの仕事始めとなった6日、国定勇人三条市長は市役所で年頭のあいさつを行い、平成17年の合併から9年目のことしは翌年に10年の節目を迎える三条市にとって大切な区切りの年とし、「持続可能について深く考えをめぐらせてほしい」と職員に求めた。
午前9時から三条庁舎で約130人の職員を前にあいさつ。ことしの三条市、取り組んでいくに当たって心掛けてほしいのはただひとつ、「持続可能について深く考えをめぐらしていただきたい」とした。
国定市長は、経済は消費税増税を控えている状況での不透明感、中長期的には少子高齢化問題に立ち向かっていかなくてはいけないといった不確実性、確実だがポジティブではない社会経済情勢に直面をしているなか、「この町をいかに、次の世代に確実にバトンタッチしていくのか。持続可能をたらしめるためにはどうしていったらいいのかを考えていかなくてはいけない」と繰り返し、ことしはこれまで以上に意識をして取り組んでほしいと話した。
さらに、例年になく繰り返すことに理由があると言い、ことしは平成17年に三条、栄、下田の3市町村が合併をしてちょうど9年。来年10年を迎える年として、ことしはひとつの区切りとした。
行政的に大きなトピックスは、再来年度から8年間の総合計画の策定作業に入ること。「合併して以来、取り組んできた数々の取り組みに対して、しっかりと見直し、見極め、評価をし、足らざる点を補い、さらに成果の度合いを高める、そうしたチェックをし、プランニングをしていく大切な節目がこの平成26年」。
総合計画はそのシンボリックな存在であり、市政全般のさまざまな取り組みの縦糸と横糸を紡ぎ合わせるような膨大な作業の流れが必要になる。平成27年以降の8年間の中期的な観点で、この町の行く末を見届けていくためにも「持続可能たらしめるために何をしていかなくてはならないのか、一人ひとりの職員がぜひとも肝に銘じていただき、残された359日を駆け巡っていただきたい」。
自分たちの職場、組織をどうしていくのか考えを巡らせるよう話し、市長、副市長、教育長も特別職は未来永劫この場にい続けるわけではなく、職員一人ひとりに積極果敢な挑戦と具体的で夢のある政策の提案能力が求められるとした。
これまで7年間の市政運営のなかで反省があるとし、「とかくわたし自身の政策の思いを追求するがあまりにトップダウン的なやり方が先行し続けてきた」、市長自身にとっては「図らずともふがいなく、そうした結果になっていることを認識してほしい」と話し、「わたしが提案する以上に、わたしが提案するよりも前に素晴らしいプランを三条市民に提供するのが皆さんプロの公務員の職責」、「平成26年、持続可能をたらしめるためには、まずはみなさんの自分磨きが大切」。
「皆さんが変わればすべてが変わります。職員の一人ひとりが気持ちが切り替われば、すべてが前に動いていきます」、「皆さんには、そのことを成し遂げる能力と気概が確実にあるということを私たちが保証します」と鼓舞し、激励した。
「どうか一緒になって、より良い三条のために、今まで以上に積極果敢な姿勢を求めつつ、そして持続可能をたらしめる、そんなまちづくりをいっしょに描いていこうではありませんか」。
最後にうま年のことし、「前向きに、残りわずか359日しかありません。皆さんと一緒になって三条市政を駆け抜けていきたいと思っています」。「この一年間、けがと病気のないように、すべてのわたくしを捨てて、その身と心を三条市にささげていただくことを心からお願いします」と、10分余りのあいさつを結び、気持ちを引き締めて新しい年のスタートをきった。