“笛人”こと燕市PR大使でフルート奏者の本宮宏美さん(29)は9日、昨年12月に開いたコンサートの収益から10万円を燕市内の小中学校の楽器の購入やメンテナンスに充てる基金にと燕市に寄付した。
本宮さんは所属する音楽事務所「オトノハコ」=新潟市=の笠原厚浩社長と2人で午前10時に市役所を訪れ、本宮さんから鈴木力市長に寄付を包んだのし袋を手渡した。
本宮さんは昨年12月22、23の2日間、燕市文化会館でコンサートを開き、約600人が来場。その収益から10万円を寄付したもの。燕市では子どもたちの育成を目的とした燕市子ども夢基金のなかに「笛人本宮宏美 夢を奏でるこども基金」として積み立てる考えだ。
加えて本宮さんは、自身が使わなくなったフルートを少なくとも1本は寄付して、小中学校で使ってもらえるよう提案。鈴木市長も、楽器バンクのようなものをつくって音楽を離れて使わなくなった楽器をを寄付してもらい、学校で再利用するような取り組みを考えていることを明かしたが、本宮さんのフルートは「殿堂入りにしないと」と恐縮した。
コンサートにあわせて初めて本宮さんの公式グッズ、玉川堂のぐいのみを製作、30個を限定販売し、完売。鈴木市長も買い、「もったいなくてまだ使ってない」と話し、笠原社長は「地場の伝統的なものを含めてお互いのイメージにアップにつながれば」と話した。
本宮さんは毎年、ふるさとコンサートという形で「わたしの夢のひとつの形であり、今回は本当に少額ですが継続していきたい」と話していた。