11日から三条市名誉市民岩田正巳展生誕120周年記念展、四半世紀ぶりの三条市主催「岩田正巳展」で初公開作品もたっぷり (2014.1.10)

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三条市名誉市民岩田正巳生誕120周年記念展「岩田正巳展」が11日から19日まで三条東公民館と三条市歴史民俗産業資料館で開かれる。ほぼ四半世紀年ぶり2回目となる三条市主催の岩田正巳展で、所蔵家からも借りて集めた展示作品70点は初公開のものも多く、岩田画伯のファンもうならせる展覧となる。

11日から三条市名誉市民岩田正巳生誕120周年記念展「岩田正巳展が開かれる会場の三条東公民館で9日行われた展示作業
11日から三条市名誉市民岩田正巳生誕120周年記念展「岩田正巳展が開かれる会場の三条東公民館で9日行われた展示作業

岩田正巳画伯(1893-1988)は、三条市出身で松岡映丘に師事し、新興大和絵運動に参加し、日本芸術院会員となった昭和の日本画壇の重鎮。1984年(昭和59)に旧三条市で初めての名誉市民となった。

その生誕120周年を記念して開くもので、三条市歴史民俗産業資料館ではたびたび岩田画伯の企画展を開いているが、大規模な岩田正巳展は、企画中に岩田画伯が死去したために追悼展となった1988年に開いて以来26年ぶり2回目。

三条東公民館と2室と資料館に分けて、三条東公民館の多目的ホール1に大作を中心に29点、多目的ホール2に小品中心に30点、資料館に軸や屏風11点、計70点を展示する。

 大作を中心に展示する三条東公民館の多目的ホール1
大作を中心に展示する三条東公民館の多目的ホール1

大作のほとんどは展覧会出展作品。岩田画伯ファンにはおなじみのこれまでも公開された作品ぶが、そのなかにも軸装を額装にした母が真っ赤な衣の赤ちゃんの立ち歩きを支えようとする「第一歩」や加茂市下条小所蔵の学校で子どもが縄跳びやまりつきをする「たわむれ」などあまり知られていない作品もある。

多目的ホール2は逆にこれまで公開されたことのない作品がほとんど。デザイン的に画面構成して描いた「卑弥呼」や岩田画伯には珍しい魚を描いた「鮎」など岩田画伯作品では珍しい題材の作品も多く、木版画作品の「鎌倉」も珍しい。

岩田正巳展のパンフレット
岩田正巳展のパンフレット

デッサンや下絵もあり、大作の「愛犬」は、その下絵も並べて展示。生前、岩田画伯が使っていた絵の具や筆も展示し、創作のプロセスも垣間見ることができる。。

初日11日は午前9時から三条東公民館で開場式を行う。開館時間は三条東公民館が午前9時から午後6時まで、資料館は午前9時から午後5時まで。11日と18日の作品鑑賞会をはじめ、和菓子とお茶を楽しむ会、琴の演奏会、しおり作り、消しゴムはんこ作りなどの関連イベントも行う。関連イベントと内容と展示作品のリストは次の通り。

「鮎」
「鮎」
「第一歩」
「第一歩」
「卑弥呼」
「卑弥呼」
木版画「鎌倉」
木版画「鎌倉」
「たわむれ」
「たわむれ」

作品鑑賞会

■日時・会場:1月11日(土)、18日(土)
両日とも
三条東公民館で午後1時〜2時30分
歴史民俗産業資料館 午後3時〜3時45分
■解説者
11日(土)横山秀樹 氏(新潟市新津美術館館長)
18日(土)荒木常能 氏(三条市文化財保護審議会会長)

和菓子とお茶を楽しむ会

岩田画伯の作品をイメージした和菓子と一緒にお茶を楽しむ。前期、後期で和菓子が変わる。
■日時
前期/1月11日(土)・12日(日)
後期/1月18日(土)・19日(日)
両日とも午前10時から和菓子が無くなりしだい終了
■会場
三条東公民館 和室
■茶席券
300円で当日受付、先着100人。

琴の音にのせて〜岩田正巳とともに〜

■日時
1月13日(月・祝日)午前10時・午後2時から各回30分
■会場
三条東公民館 和室
■参加費
無料
■演奏者
万葉の会 土田かおる 氏、川村直美 氏

自分だけの栞を作ってみよう!

■日時
1月13日(月・祝日)午前10時〜11時30分・午後2時〜3時30分
■会場
三条東公民館 会議室
■参加費
無料
■定員
当日受付、先着50人

岩田画伯の落款印にならって、消しゴムでハンコを作ってみよう!

■日時
1月18日(土) 午前10時〜11時30分 午後2時〜3時30分
■会場
三条東公民館 会議室
■定員
各回とも10人
■参加費
200円(当日集める)
■申込先
三条市生涯学習課 電話47-0048

三条東公民館・多目的ホール1
作品名 形状 寸法(cm) 制作年 出品等
霧たつころ 額装 70.0×80.0 1923年 第3回新興大和絵会展
比叡 額装 68.5×84.5 1928年頃
黒駒 額装 58.0×73.0 1941年
木下藤吉郎 額装 226.5×114.0 1939年 第3回文展
忠盛 額装 123.0×131.0 1941年 第3回日本画院展
吉田松陰 額装 145.0×107.0 1944年  戦時特別文展
神武天皇 額装 130.0×41.0 1931年頃
楠公桜井之駅図 額装 60.0×68.0 1943年頃
愛犬 額装 192.0×105.0 1947年 第3回日展
愛犬(小下絵) 額装 25.0×11.0 1947年
桃太郎 額装 41.0×48.0 1965年頃
北条時宗 額装 53.0×45.5 1943年頃
猿田彦命 額装 43.0×51.0 1933年頃
額装 201.0×105.0 1979年 第11回日展
初夏(婦人像) 額装 68.0×72.0 1953年頃
さえずり 額装 107.5×85.0 1953年頃
たわむれ 額装 69.0×74.0 昭和30年代
南風舞曲 額装 180.0×164.0 1959年 第2回日展
女神 額装 181.5×106.0 1971年 第3回日展
印度新月 額装 190.0×188.0 1975年 第7回日展
斜陽 額装 95.0×70.0 1958年 高島屋個展
この指とまれ 額装 82.0×106.0 1960年頃
額装 68.0×53.0 1960年 高島屋第2回個展
青夜 額装 153.7×108.0 1957年 第13回日展
供養の女達 額装 104.0×145.0 1983年 第15回日展
黒い服の李さん 額装 212.0×106.2 1963年 第6回日展
石仏 額装 196.5×125.0 1960年 第3回日展
額装 123.0×34.0 1960年 高島屋第2回個展
額装 77.0×57.5 1958年 高島屋個展
三条東公民館・多目的ホール2
作品名 形状 寸法(cm) 制作年 出品等
額装 74.0×95.0 昭和50年代
さつき 額装 78.0×65.0 1960年 高島屋第2回個展
さわやか 額装 52.0×40.0 1977年 第27回五都展
富貴花 額装 75.0×62.0 1983年
額装 59.5×45.0 昭和50年代
やまぶき 額装 48.5×57.0 不詳
洋蘭と壺 額装 57.2×66.2 昭和50年代
卑弥呼 額装 58.0×40.0 昭和10年代
椿 額装 51.0×40.0 昭和60年代
牡丹 額装 50.0×44.0 昭和60年代
初夏 額装 52.0×40.0 昭和30年代
新秋 額装 36.0×48.0 昭和50年代
観世音 額装 40.0×31.0 不詳
弁財天 額装 40.0×57.0 不詳
金太郎(デッサン) 額装 60.0×44.0 昭和10年代
天女 額装 31.0×40.0 不詳
吹笙飛天 額装 27.0×27.0 不詳
俑と桃 額装 50.0×40.0 昭和30年代
額装 40.0×31.0 不詳
石仏 額装 37.0×26.0 1958年頃
額装 40.0×30.0 1959年頃
飛天 額装 31.0×40.0 1958年頃
女神(デッサン) 額装 45.0×53.0 1971年頃
龍文唐鏡 額装 44.0×36.0 不詳
鎌倉(木版画) 額装 23.0×32.0 1928年 第8回新興大和絵会展
額装 115.0×151.0 1980年 第12回日展
双鶴 額装 64.0×51.0 不詳
吉翔 額装 54.0×70.5 昭和40年代
額装 32.0×41.0 不詳
桃花 額装 48.0×56.0 昭和30年代
三条市歴史民俗産業資料館
作品名 形状 寸法(cm) 制作年 出品等
観音 軸装 41.0×29.8 未詳
紅梅 軸装 46.0×38.0 昭和30年代
黄花翠壺 額装 40.0×31.0 昭和50年代
初夏 額装 52.8×40.7 不詳
尾津の一つ松 屏風
(六曲
一双)

168.8×362.4
1930年 第9回新興大和絵会展
磯山路 軸装 131.2×36.0 1936年
竹生島詣 軸装 47.5×63.4 昭和10年代
第一歩 軸装 168.3×98.5 1948年 第4回日展
木蘭征戎図 軸装 128.0×80.5 1916年
聖僧日蓮 軸装 68.0×88.0 1943年頃
義家出陣 軸装 41.0×51.0 昭和10年代

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