22日から月2回、カフェ「トゥジュール」=三条市神明町=で、果物や野菜を彫刻してスイーツを作る「フルーツ&ベジタブル・カービング教室」が開かれる。
カービングは果物や野菜を彫刻して装飾を施すもので、とくにタイでは伝統的な文化のひとつ。カービングを始めて2年半、昨年夏にタイで開かれた国内のフルーツカービングコンテストに出場、団体戦で総合優勝した坂井宏子さん(31)=三条市田島1=が講師を務める。
初回の22日は午後2時から4時まで開かれ、イチゴのタルトに挑戦。イチゴの表面にチューリップの花をカービングし、縦に半分に切ったイチゴの内側に葉脈をカービングして葉を作る。それをブルーベリー、ミントとともに8分の1カットの大きなカスタードタルトの台に載せ、デコレーションしてできあがりだ。
参加者はエプロンと手ふきを持参する。カービングナイフは坂井さんが用意する。材料費とワンドリンクが付いて体験料は3,500円、定員8人。
坂井さんと「トゥジュール」を経営する五十嵐美絵さん(37)=三条市井栗=は昨年度、三条市が開設した創業塾「ポンテキア」を受講して知り合って仲良くなり、坂井さんは「トゥジュール」のオープニングスタッフとして働いたこともある。
そんな縁で昨年10月、「トゥジュール」の1周年企画で、「カービングを見るだけでなく味わってもらおう」と、坂井さんがフルーツカービングを施した「柿のタルト」を販売。好評だったことから、ふたりの共同企画で今度は教室を開くことにした。
坂井さんは各地で出張教室の講師を務めているが、「トゥジュール」は飲食店なので果物と野菜を素材に使い、カービングだけでなく、おいしく味わってもらうのが特徴。坂井さんは「準備に構えずにナイフ一本で身近な素材ですぐに作れます。達成感もあっておいしく食べられるので、楽しいと思います」と参加を呼びかけている。
これ以降も旬の素材を使って毎月第2、第4水曜の午後2時から「トゥジュール」で開き、3月まではイチゴを使ったカービングを行う予定。参加したい人は「トゥジュール」(電話:0256-33-1576)へ申し込む。