任期満了に伴う兵庫県・三木市長選挙が12日告示されたが、現職の薮本吉秀氏(55)以外に立候補の届け出がなく、無投票で薮本氏の3選が決まった。
藪本氏は1958年に三木市に生まれ、横浜国立大学経済学部を卒業、大阪大学大学院経済学研究科修士課程を修了。兵庫県庁に入庁し、06年に現職市長に大差をつけて当選し、10年に再選された。
三木市は“三木金物”と呼ばれて全国に知られる金物のまち。同じ金物のまちということで三条市とはライバル関係という意味も含めて以前からつながりがある。近年は三木市が三条市の三条鍛冶まつりや三条マルシェに参加するなど関係を深めており、12年には三条市、三木市に加え、福井県越前市、岐阜県関市の4市で「金属産業都市における地場産業の活性化に関する共同宣言」を行った。
さらに昨年、藪本氏はスマートウェルネスシティ首長研究会に参加する三条市に学ぼうと9月の視察と10月の三条マルシェで立て続けに三条市を訪れている。
昨年、三条市を訪れたときに藪本氏は、土地柄もあって市長選には必ず対立候補が出ると話していたが、初めて選挙の洗礼を受けずに当選となった。
国定勇人三条市長は、懇意にしている藪本氏に対して「同じ金物のまちとして西の三木、東の三条とこれから先もその名前を永遠に語り継いでいかなければいけないと思っています。藪本さんに学ばなければいけない芸達者な精神も含めて三条も真似をしていきたいと思っています。これからまた末長いお付き合いをお願いします。本当におめでとうございました」とメッセージを寄せた。