15日明け方の三条は放射冷却現象で厳しく冷え込み、明け方の最低気温は-6.4度と10日の-2.6度を大きく下回るこの冬最低を記録した。
毎正時の観測値では、前日14日の-0.6度から氷点下となり、15日午後1時の0.4度でようやく氷点下を脱出した。最低の-6.4度は午前7時21分に記録した。ことしの冬は気温が高めだが、昨年の冬の最低気温-5.5度を下回る厳しい冷え込みとなった。
日中は午後も抜けるような青空が続き、午後3時までの最高気温は2.5度。この冷え込みで当然、道路などは凍結。14日夜に三条の小正月の名物行事、献灯祭が行われた三条市・八幡宮は明けて15日、池に氷が張った。
午前10時でも気温は-3.1度。今の時期としては奇跡的と言いたくなるほどの青空の下、境内のたきあげ場では、まだ火がくすぶっていた。池には氷が張り、境内を歩くと氷が割れるばりばりという音が響いた。
前夜は33本の大ろうそくが並んだ拝殿は、はいだ畳が元通りに。吐く息も凍るような冷たい空気も、献灯祭で邪気が払われたかのようにすがすがしく感じ、ぽつぽつと訪れる参拝者も気持ちのいい天気にさわやかな表情だった。