燕市立燕中学校(高畑秀紀校長)剣道部は15日、燕市役所を訪れ、女子団体で年末年始のふたつの大きな全国大会に優勝したことなどを鈴木市長に報告した。昨年の全国中学校剣道大会では4年連続6回目の優勝を目指したもののベスト8止まりと苦渋を味わったが、その雪辱を果たす大活躍だった。
12月25日から28日まで兵庫県姫路市で開かれた内閣総理大臣杯授与第31回若鷲旗剣道大会、1月4日から6日まで青森県弘前市で開かれた文部科学大臣杯争奪鷹揚旗中学校選抜剣道大会の2つの大きな全国大会で優勝。さらに12月22月に神奈川県青葉区で開かれた東日本の強豪校が中心に出場する第10回志澤旗争奪全国中学校剣道大会でも優勝した。
若鷲旗は昨年の全中で準々決勝で本数負けして連覇をはばまれた三瀬中(佐賀県)に4-1でうれしい快勝。3年ぶりの4回目の優勝で、3日間通算26勝1分0敗の成績は全チーム中1位で、剣道部顧問の堀田正秀教諭は最優秀監督賞を受賞した。
鷹揚旗でも、決勝で昨年の全中優勝の国士舘中(東京都)に4-0で圧勝。2年連続6回目の優勝で、全中での悔しさを吹き飛ばしてくれるような、会心の戦績だった。
年末年始の大会を通して、引き分けはあったものの負けなしの70勝という金字塔を打ち立てた。両大会続けての優勝はこれで4回目になり、その実績からすると、特別な優勝ではないが、それこそが燕中の力の証明だ。
女子団体に出場したレギュラー5人と控え選手2人の7人が高畑校長、顧問の堀田教諭、選手の保護者らと市役所を訪れた。はだしに道着と防具を着け、持参した優勝杯や旗、盾、賞状を机にずらりと並べ、首からはメダル。それを見ただけでもどれだけ活躍したかわかる。
主将の2年生小川梨々香さんが成績を報告。市に感謝し、昨年夏の全中は「ベスト8という悔しい結果」だったが、ことしはメンバー全員が残り、必ず日本一になろうと夏の全中に向けて練習しており、「あきらめなければ夢は必ずかなうことを信じ、頑張っていきます」と決意を示した。
鈴木市長は「おめでとう!」と大きな声で拍手して活躍をほめ、「このままことしの夏に向けて一気に頑張ってほしい」と願うとともに、燕市が誘致に名乗りを上げた県立武道館が上越市に決まり、「みんなには申し訳ないけど、県立武道館の争いにわたしは負けてしまいました。ここでおわびしなければなりません」と苦笑いした。
それでも“燕に剣道あり”は全国的にその名がとどろいているので、その伝統をこれからもしっかり受け継いでさらに新しい伝統を築き上げていってもらいたい」と激励した。
これまで若鷲旗に優勝した年は必ず全中でも優勝しており、鈴木市長は期待を膨らませながらも「油断しないように」と引き締め、記念写真撮影のあと、ひとりずつ名刺を手渡し、握手して活躍に期待した。大会に出場した部員は次の通り。敬称略。
【先鋒】▲相場葵(1年)
【次鋒】▲土田由貴(2年)
【中堅】▲近藤智穂(2年)
【副将】▲川俣萌華(2年)
【大将】▲小川梨々香(2年)主将
【控え】▲池田あやの(2年)▲中村紗菜子(1年)