道の駅国上のふれあいパーク久賀美で久賀美塞の神、約500人が参加して燃え盛る火に願い込め (2014.1.16)

燕市国上、道の駅国上のふれあいパーク久賀美は13日、初めて同所駐車場に会場を移して恒例の久賀美塞（さい）の神を行い、約500人が参加して燃え盛る塞の神にそれぞれの願いを託した。

地元の長辰地区で一度は途絶えた塞の神が約30年前に復活。7年前から同施設に会場を移して長辰地区と合同で毎年、塞の神を行っている。昨年までは同施設裏手の酒呑童子神社前駐車場で行っていたが、ことしは同施設前の県道に近い駐車場に初めて会場を移して行った。

タケを骨組みにした見上げるほど大きな塞の神を設置。外側に書き初めを張り、中に正月用品などを入れた。約30本の灯明をともし、国上寺の山田光哲住職が祈祷を行ったあと、点火して燃やした。灯明のなかには、地元出身の演歌歌手で燕市PR大使の上杉香緒里さんが奉納した「紅白歌合戦出場祈願」の灯明もあった。

テントではこんにゃくや汁粉を販売し、塞の神の火にあぶって焼くするめも用意した。冷え込みは厳しかったが、それほど天気は荒れず、穏やかな塞の神に。塞の神の全体に火が回ると、タケの先に下げたするめを焼いた。

参加者の多くは地元の人で、塞の神は吹雪も覚悟だが、思いがけず穏やかな天気に「いい塞の神になったね」。寒さにこごえることなく、塞の神の火に当たって例年よりゆっくりと過ごしていた。