三条市立一ノ木戸小学校の1年生(113人)は17日、特色ある教育活動の一環で第2回小正月を祝う会を開き、地域の人たちと一緒に昔ながらのもちつきなどを楽しんだ。
同小学校が第二中学校に隣接した小中一体校の新校舎に移ってから開き、2年目。特色ある教育活動の一環として、地域と児童の交流を目的に生活科の授業で実施している。
今回は、もちつき、かるたやお手玉など正月遊び、つきたてのモチを雑煮で味わう会食のプログラム。
もちつきや雑煮の準備なども手伝ってくれる地域の人へのボランティア参加を呼びかけ、児童には親や祖父母の世代の15人が参加。昔の正月の様子を話したり、もちつきの準備をしたりと祝う会をサポートし、子どもたちに小正月の雰囲気を伝え、楽しんでもらった。
もつきは、木のうす2つを使って、最初は地域の大人がきねをふり、子どもたちからは自然と「よいしょ〜!よいしょ〜!」のかけ声があがった。続いて児童全員がもちつきを体験。友だちには大きな声で「よいしょ!」のかけ声をし、自分の順番が来ると笑顔できねをもち、かけ声にあわせてもちをついた。
同会では、一ノ門自治会長の金子武さん(76)が子どもだったころのもちつきの様子を話した。昔の家は玄関を入ったところにある土の廊下「土間」にわらを敷いてうすを置き、家族みんなでもちをついた。朝からもち米をといでひやかし、夕方からついた。きねにくっついたモチが飛んでくるのを食べるのが楽しみで、年の数だけモチを食べたことなどを金子さんは話し、児童は注目して聞いていた。
また、会場となった地域交流施設の名称がこのほど公募で「わになーれ」に決まり、応募した三条市興野、鈴木久子さん(74)に感謝状や児童から手製の金メダルが贈られた。名称の「わ」には「和」、「話」、「輪」といった意味も含め、「話し合って、仲良く、一緒になって輪を作り、活動していきましょう」との願いが込められている。