三条市下田地区の牛野尾谷地区5つの自治会でつくる「牛野尾谷五ケ会」は、平成23年7月新潟・福島豪雨災害での尽力が人命の安全確保に大きく貢献したとして昨年9月、内閣総理大臣表彰を受けた。このほどその表彰の盾が届いたことから21日、国定勇人市長に報告した。
午後1時に同会の坂井利彦会長と顧問の吉田進一郎市議の2人が市役所を訪れ、「内閣総理大臣表彰」と刻まれた盾を国定市長に披露した。
牛野尾谷五ケ会は、牛野尾、濁沢、早水、葎谷、遅場の5つの自治会でつくる。平成23年7月新潟・福島豪雨災害、通称7.29豪雨災害では、人命の安全確保に大きく貢献し、その功績が認められて表彰された。
土石流発生の危険性がある極めて困難な状況のなか、危険を顧みずに住民の避難誘導を行った。土砂崩れで道路が不通になったため集落の集会所を避難所として運営するなどし、当時の牛野尾谷五ケ会の全120世帯、388人がひとりのけが人も出さずに避難できた。
応急復旧でも道路の通行確保、水路の通水確保や建物への土砂流入撤去、二次災害防止作業などを行い、地域住民の生活の安定に貢献した。
表彰式は昨年9月、総理大臣官邸で行われ、坂井会長が出席して表彰状を受けた。記念の盾はその後に贈られることになり、昨年12月23日に届いた。
国定市長は、「あらためて名誉なことですね」と話すと、坂井会長と吉田市議は、「被害を受けられている人にとっては当たり前のこと」、「どうして私たちが(表彰を)」と当たり前のことをしただけと前回と同様に話していた。