三条中央商店街振興組合(鈴木直理事長・73組合員)は、16日から2月5日まで第1回三条まちのゼミナールを開き、同商店街の店主など16人が講師となってプロならではの専門的な知識や情報を伝える計45回の“まちゼミ”を開いている。
ゼミは飲食店、寝具店、化粧品店、手芸店、呉服店などが開催。平日には一部、定員になっていないゼミもあるが、週末開催のゼミはほとんどが定員に達している。
土曜の18日に三条市本町1、オーガニック&産地野菜カフェ「野菜の食卓 Vege Table(ベジ・テーブル)」で開かれたハーブ活用講座には定員通り5人が参加した。
エルダーフラワー、カモミール、ローズヒップ、ミントなどさまざまなハーブティーを試飲し、さまざな効能も一緒に学んだあと、好みのハーブを組み合わせてオリジナルのハーブティーをブレンドし、味わった。
参加したのはいずれも女性。三条市の楢崎歩さん(36)は、「思ったより全然、飲めるんですね」と驚いた。ハーブティーは難しい感じがあり、「苦手かなと思っていたので意外でした」と言い、「これなら生活のなかに取り入れられると思います」と新しい発見を喜んでいた。
店を経営する白鳥賢さん(42)は、まちゼミの開催に向けて講座を受けてハーブコーディネーターの資格を取得した。「単純に店の人と客という関係ではなく、興味のあることをお互いに学び合うのが不思議な感じ。これが商店街に足を運ぶきっかけになるということが、何となく実感できました」と手応えを感じた。今はメニューにないハーブティーの提供も検討する考えで、白鳥さんにとっても気づきの多いまちゼミになっている。