三条署(小林国夫署長)は23日、同署で三条駅前交番開所式を開き、老朽化に伴ってJR三条駅敷地内で建て替えた同交番の完成を祝った。
三条駅前交番は、地域の要望を受け、「三条駅前派出所」として現在の場所に1945年に新築、開設。74年に初代の建物の老朽化で鉄筋2階建てに建て替え、94年には「三条駅前交番」と改称。04年の7.13水害により床上45センチに達する浸水被害を受けた。
13年5月、再び建物の老朽化に伴う建て替えのため、南新保地内に仮交番を設置、運用を開始。同年12月26日に3代目の新交番が完成し、移転、業務を開始した。
3代目交番は、敷地面積204平方メートル、延床面積は旧交番の約2倍の広さの103.5平方メートル。1階に事務室や相談室、2階に休憩室などを備え、ほかに車庫などがある。
24時間開放したオープンスペース交番とし、警察官が不在でも本署と直接通話ができるアウトドアホンを風除室に設置。室内には外部からの目が気にならない相談室を設置し、市民に開かれた優しい交番となっている。
開所式には小林署長をはじめ、野本厚之県警本部地域部長、市関係者、JR燕三条駅長同交番の管轄する自治会長など約40人が出席。三条駅前交番の竣工経緯の説明や勤務員7人の紹介、来賓祝辞などを行った。
式辞で小林署長は関係者に感謝し、勤務員には「三条駅前交番が住民の皆さまにとって安全を提供し、安心を感じてもらえる拠点として住民の皆さまの期待と信頼にこたえるよう、日々の活動を推進されたい」と求めた。