新潟市出身の絵本作家、黒井健さんの原画を描いてもらって一昨年、完成した燕市のご当地かるた「つばめっ子かるた」を使った初めての全市規模のかるた大会が25日、燕市体育センターで開かれ、小学生120人が参加して燕にちなんだ正月遊びで競った。
1チーム3人で対戦する団体戦。市内15小学校すべてから1校3チーム以内に制限した40チーム、1年生から6年生まで120人が参加し、1チーム対1チームで全チームがいっせいに対戦。読み手がマイクで「暴れ川 みんな泣かせた 横田切れ」、「長善館 心受け継ぐ つばめっ子」などと読み札を読み上げると、「はい!」と大きな声をあげていっせいに絵札に飛びついた。
読み手が声を発してから絵札を取るまでの時間は10分の1秒単位。おとなでも太刀打ちできないほどの瞬間技だ。腕まくりをし、自分から遠くにある絵札を取るのに逆立ちするように飛びつくことも。
チーム名は燕東小の「アカモン3」、小池小5年月組で「ファイブムーン」、吉田南小の「三姉弟チーム」、小池小の3人の頭の文字をくっつけて「カワミヤハラーズ」。吉田南小のチーム「レインボーチェリー」の児童は命名の理由を「あっ、いいんじゃね?みたいな」と軽いノリで、楽しい名前がそろった。
マナーを守るのも、つばめっ子かるたの大切なルール。待つ間は正座して手をひざの上に置き、ガッツポーズは紳士的に控えめに。同じタイミングで絵札をふれたときは譲り合いの精神でと、熱中しながらもルールを守って競技した。子どもと同様かそれ以上に親が真剣で、「手は上からじゃなく下から!」と指導していた。
また、つばめっ子かるたは、鈴木力市長の肝いりで始まった事業。鈴木市長は開会式から表彰式まで大会のようすを見学し、子どもたちのようすに目を細めていた。
記念すべき第1回大会は燕南小学校5年生女子3人がメンバーの「いちごだいふく」が優勝した。優勝チームに持ち回りの優勝カップ、優勝と2位、3位にそれぞれひとりずつ金、銀、銅のメダルを贈った。6位以上は次の通り。敬称略。