一昨年から三条マルシェにボランティアとしてかかわってきた長岡造形大学視覚デザイン学科4年生竹之内美穂さん(22)=三条市南新保=は、卒業制作として三条マルシェを題材にしたグッズを制作。27日、国定勇人三条市長を訪問し、作品を披露した。
ちらし、実行委員会の腕章、バッジ、三条マルシェのパンフレットに代わる小冊子、カレンダーに張る三条マルシェ開催日のシール、はんこ、1年間の開催日が一覧できるポスターなど。
一昨年から三条マルシェのボランティア組織「マルシェ部」に加わった。昨年、自身の持ち込み企画でマルシェ部のオリジナルTシャツをデザインし、採用になった。そのときにデザインした緑のカラーやテントをかたどったアイコン風のマークからイメージを膨らませて卒業制作に発展させた。
カラーは縦に上から緑、黄緑、黄の順に並べた3色がベース。緑は三条マルシェで立ち並ぶテントの色、黄緑はこれまで三条マルシェに多く使われてきたいわばイメージカラー、そして黄はテントの下に設置される販売台の色だ。
国定市長は、すぐにでも三条マルシェで使いたくなるデザインに、ただただ「すごいね〜!」、「採用!」と感心し、上機嫌。竹之内さんは「若い人が三条市に目を向けなくなっている気がする」、「こういうことをしている人が三条にもいることが伝われば、すごくいいんじゃないかと」と、自身が若者が三条に目を向けるための呼び水の役割を果たせることも願っていた。
竹之内さんは、昨年3月に一ノ木戸商店街・みんなのまちの交流拠点「みんくる」オープンイベント第2弾として「まんなか熱血トークバトル」に出演した。出店者の視点も知ろうと昨年は一度、学校の友だちと制作したデザイン関連の作品の販売で出店。昨年10月に三条マルシェと同時開催された“まんなかフェス”にも加わった。
卒業制作にあたっては、まず三条の若者や地域の抱える問題とその解決から考えた。それができたのも、三条マルシェをいろいろな角度から見詰めてきたから。「思ったよりうまくまとまったと思う」と竹之内さんは話していた。