燕市卓球連盟副会長や分水商工会会長を務める燕市五千石、田中公一さん(79)が27日、金婚式の記念にと燕市に卓球台20台を寄付した。
田中さんは、午後1時半に燕市卓球連盟顧問の中山真二市議とともに市役所を訪れ、25万8千円相当の卓球台20台の目録を鈴木力市長に手渡した。
田中さんは燕市砂子塚、(株)田中鉄工所の代表取締役。燕市観光協会副会長、分水おいらん道中実行委員会会長、酒呑童子行列実行委員会長なども務める。昨年10月の県スポーツフェスティバルに初出場し、卓球男子75歳以上で優勝という成績をもつ現役スポーツマンでもある。
妻のトキエさん(74)と結婚して50年。金婚式の祝いを記念して、田中さんの健康のもとでもある卓球に関連して卓球台の寄付を決めた。トキエさんや家族も喜んで賛成してくれたと言い、「(自身の)記念に皆さんから喜んでもらえたら幸せ」と話した。
寄付をした卓球台は、1月に開かれた全日本卓球選手権大会で使用された卓球台と同じラインで生産されたもの。
田中さんが卓球を始めたきっかけは、健康づくり。52歳のときに、メタボリックシンドロームの改善にと、シーズンオフのない軽いスポーツと思い、卓球を選んだ。どうせやるなら全国を目指せるようになろうと取り組み、60歳のときに県代表として島根の大会に出場したこともあり、来年は80歳になるので、80歳代で全国制覇をするのが夢と話した。
また、小学2年生だったころの福原愛選手とラケットを交えたことがあり、ほかの小学生などは自分より小さな福原選手に負けたが、田中さんは「わたしがやったら勝っちゃった」、「(福原選手に)今度、会ったときは絶対に負けませんと言われた」と笑うと、鈴木市長は「愛ちゃんにリベンジに来てほしいですね」。
さらに、「卓球はオリンピック種目ですから、いただいた卓球台で子どもたちが練習して、オリンピック選手が育ってくれたら」と期待した。