三条署(小林国夫署長)は30日、長年に渡りレッカー業務を通じて交通事故現場の早期回復を図るなど警察活動に貢献した三条市今井野新田、自動車修理販売業田中清二さん(67)に感謝状を贈った。
午前11時に田中さんが三条署を訪れ、小林署長が感謝状を読み上げて「長年に渡り、ありがとうございます」と田中さんに手渡した。田中さんは「身に余る光栄」、「これを機に、またいっそう社員一丸となり、事故処理に当たっていきたい」と礼を述べた。
田中さんは、有限会社日進車輛の社長。25年余り前から昼夜となく交通事故現場で事故車両に移動に対応し、早期に道路障害を除去、交通の円滑確保に努めている。社員など12人が勤務しているが、夜間は社長の田中さんを含めて3人が3交代で対応。24時間365日、要請があれば出動し、事故車の移動を行っている。
昭和60年代から25年余りの業務のなかには、一晩に4回も出動したことも。大型トラックに4トントラックが追突したように見えた事故現場では、その間に乗用車がはさまれており、消防のレスキュー隊で大型トラックを引っ張っても動かせず、田中さんが大型トラックをクレーンで吊り上げてようやく引き離すことができたこともあったという。
田中さんは、業務の依頼を受けると「とにかく1分でも早くいかないとだめだ」という気持ちで現場に向かい、「(当事者に)なるべくけがのないように」と願っていると話していた。