三条市、燕市、加茂市、見附市南蒲原の4つの医師会で構成する県央四医師会は、インフルエンザの流行シーズンの今、病院への見舞い客から入院患者が感染するケースも考えられるとして、マスクや手洗いなど見舞いの際のエチケットが必要と注意を呼びかけている。
県央四医師会は、県央地域応急診療所を運営する4つの医師会。県央地域でも、まもなくインフルエンザの流行期に入るのではとし、ピークは2月と予想している。それぞれの予防はもちろんだが、病院への見舞によって入院患者が感染するケースもあることから、各医師会長らで話し合い注意喚起を行うこととした。
インフルエンザは、インフルエンザウイルスが体内に入り込むことによって起こる。インフルエンザにかかっても、軽症で回復する人もいるが、肺炎や脳症などを併発して重症化してしまう人もおり、重症化の危険が高い人は高齢者や幼児、妊娠中の女性をはじめ持病のある人。免疫力が弱っていると感染しやすく、症状も重くなるという。
感染は飛沫感染と接触感染があり、感染者のくしゃみや咳やつばなどの飛沫といっしょにウイルスが放出され、別の人がそのウイルスを吸い込んで感染する。接触感染は、感染者がくしゃみや咳をするときに手で押さえ、そのウイルスのついた手でドアノブやスイッチなどまわりの物にふれたときにそのウイルスが物に移り、物を介して別の人の手に付着し、その手で口や鼻をさわって感染するケースがあるという。
インフルエンザ予防には、こうした感染経路を断つことが大切で、病院内での予防はされていても、見舞いなどで不特定多数の人が訪れることで、外部からの感染にも注意が必要になる。
予防には、予防接収を受けるなどもあるが、こまめな石けんでの手洗いとうがいが大切。さらに、十分な睡眠とバランスのよい食事。適度な湿度、人ごみなどへの外出を避けるなど。
四医師会会長の池田三条市医師会長は、現時点で見舞客から入院患者に感染して大変といった状況ではないものの、見舞いに行くときには、とくに自身の健康状態や健康管理も気を付けてほしいとし、マスクの着用や十分な手洗いを行うよう協力を呼びかけている。