三条市・下田地区の秘湯、越後長野温泉「嵐渓荘」(大竹啓五社長・三条市長野)は、2月を「かまくら月間」と題して庭にかまくらを作り、夜は雪あんどんを灯し、土、日曜は甘酒や餅などのかまくら限定メニューを提供して、来館者を楽しませている。
雪国ならではの雪や冬をもっと積極的に楽しんでもらおうと昨冬、初めて行って好評だったことから、ことしも行っているイベント。ことしは少雪だが嵐渓荘の周りは白く雪で覆われている。7日現在、かまくらの規模も昨年より小さめだが、それでもおとな5、6人が一度に入れる大きさを確保している。
2月の土曜と日曜に用意する限定メニューは、女将特製の甘酒(300円)、あんこかしょうゆで食べるもち(500円)、日本酒(500円)。かまくらの中で味わうこともできる。
雪あんどんは、同館の前庭に積もった50センチほどの雪をくりぬいて、ろうそくを立てた手作り。午後5時から7時と8時から10時の2回、ろうそくに点灯し、50以上の雪あんどんをともす。
ろうそくの柔らかな明かりと、国登録有形文化財登録の嵐渓荘の明かりが白い雪と青い夜の空に浮かび上がり、幻想的な景色が現れる。
宿泊者に限らず、日中の日帰り入浴や食事で同館を訪れる人をはじめ、かまくらや夜の見学など、期間限定の風景を楽しんでもらえたらと願っている。ただし、雪あんどんの点灯は、強風や吹雪だと実施できない日もある。日帰り入浴は午前11時から午後3時半までで、おとな1,000円、子ども700円。