燕市がPRしている天神講の菓子に地元の呉服店としても何か協力しようと、燕市・宮町商店街の紅屋呉服店(坂井栄三社長)は、菅原道真をデザインしたオリジナルのふきんを考案し、1枚300円で販売している。
手ぬぐいを半分に切ったサイズで縦40センチ、横34センチ。道真の顔を描いたイラストと「越後つばめの天神講」の文字を黒と赤の2色で染めている。注目は、味わいのある素朴な表情の道真。紅屋呉服店の坂井栄一専務の娘さんが描いたイラストをデザインして好評だ。
この手ぬぐいの上下を桐の棒ではさんで壁掛けにできるタペストリーのツールも1,570円で販売している。
25日の道真の命日に学業成就などを願う行事「天神講」は、全国各地で行われているが、燕市では天神講に供える道真や縁起物をかたどった菓子が作られているのが全国でも珍しい。燕市がそのPRに取り組むなか、「ウチにも協力できることはないか」(坂井専務)と、オリジナルのふきんを考案した。これまでも店の景品用にオリジナルふきんを作ったことがある。
道真のイラストは、絵が得意な娘さんにそれと言わずに描いてもらった。「このふきんを飾っておくだけじゃなくて、このふきんで茶わんをふいたら成績が上がったとかなれば」と坂井専務はにっこり。
2月上旬から同店で販売しているほか、燕三条駅観光物産センター「燕三条Wing」や道の駅国上で開かれている「越後つばめ天神講菓子展」でも販売している。このふきんを求めに同店を訪れる人もあり、「今後も販売を続けていきたい」と坂井専務は話している。問い合わせは紅屋呉服店(電話:0256-62-2760)へ。