関東甲信の大雪の影響で15日は各地で交通機関が大きく乱れ、上越新幹線でも始発から運転見合わせが続き、燕三条駅も運転を待つ利用客などで混雑した。
朝の時点では運転再開を見込むアナウンスもあったようで、駅構内は運転を待つ大勢の人であふれた。午前中に、越後湯沢―高崎間で終日運転中止が決定されたこと、時間は未定だが越後湯沢ー新潟間で折り返し運転を検討中と、構内のアナウンスで繰り返し伝えられると、乗車をあきらめる人も多く、駅をあとにする人が多かった。
午後2時半ころには越後湯沢ー新潟駅間が運転を再開、間もなく東京ー高崎駅間でも運転を再開した。
正午前には、払い戻しのため「みどりの窓口」には、50人ほどの行列ができ、駅員に運転の見込や、ほかの路線がないかなどを聞いていた。
構内では携帯電話で「新幹線が動いていない」と伝える人や、「もう一泊できますか」と宿泊先を探している人も。待合室では、大きなカートを脇に疲れた表情で目をつぶっている人もいた。
この日の夕方から東京での結婚式に出席する予定だった男性は、「なんとか東京まで行く方法はないか」と駅員にたずねていたが、高崎からは在来線も動いていないと言われ、高速バスや自家用車なども考えたが高速道路も通行止めで、「間に合わない」と話していた。
また、明日午前中の娘の結婚式のため東京に向かう予定だった夫婦は、「きょうはキャンセルしました。明日朝いちばんで行けば間に合いますから、大丈夫でしょう」。
東京に戻るビジネスマンの男性は、富山が実家なので、在来線で富山まで行き、明日、東京に向かうと話す人もいた。