14日からの関東・甲信地方の大雪の影響で経済や生活など各方面への影響が続いている。週明けの17日、三条市内では除雪用品を扱う卸問屋に数多くの注文があったほか、スーパーやコンビニ店では品切れは、首都圏からの商品を中心に欠品が発生。ファミリーレストランの臨時休店、宅急便の荷受け中止などさまざまな影響が広がっている。
今回の記録的な大雪で、15日から上越新幹線をはじめとした鉄道の運転中止、高速道路、一般国道の通行止めなどが相次いだ。新幹線は17日は朝から平常運転に戻ったが、高速道路など道路網は群馬、長野、山梨、埼玉、神奈川などで雪のための通行止めが続き、物流の多くもストップした状態が続いた。
その影響は三条市内でも多く、スーパーやコンビニエンスストアには「大雪・積雪の影響で入荷がなく品切れです」、「材料の補給が困難で品切れです」などの張り紙も目立った。
さらに、チェーン店のファミリーレストランや菓子店などでは、「食材の調達が非常に困難で、品切れが多数」、大雪のため山梨工場より商品の入荷ができないなどから、臨時休店にした店舗もあった。
宅急便を扱う運送会社では、14日に受けた荷物が届かない地域もあった。大雪後は地域によって荷受け中止としており、17日は関東全域、福島県、岩手県、長野県、静岡県、沖縄県の荷受けを中止する案内を店頭に掲示した。「青森は大丈夫ですか?」と来店した客には、「お受けできますが、天候や道路状況によっては到着が遅れる可能性もあります」と説明していた。
また、県内の企業も県外への発送にも大きなダメージを受けているところも少なくない。荷物を積んで群馬方面を通るルートで関東に向けて出発したが、道路の通行止めが続いていたことから引き返し、東北道にルート変更した。
物流は各社の悩みどころだが、大雪で雪かき用品の注文が続いているのは、スコップなどを取り扱う三条市の金物卸売業株式会社高野。例年ならこの時期には、冬物商品の出荷は落ち着いているはずだが、ことしは1週前の関東・甲信など太平洋側の大雪の予報が出たころから、雪かき用のスコップの注文が再び入り続けている。
同社は、市内の金物問屋からの注文が中心で、先週末からの大雪では休み明けのこの日に一気に注文が入った。すでにプラスチック製など売れ筋の雪かき用のスコップは品切れとなっているが、金属製のスコップやスノーダンプの注文が入る。倉庫では、市内の問屋が次々と訪れ、スコップなどを車に積み込んでいた。