住民投票で初めて原発建設が阻止された巻原発をテーマにした映画『渡されたバトン〜さよなら原発』から学びあう市民の集いが22日午前10時から三条東公民館で開かれ、新潟大学の立石雅昭名誉教授が「原発はいらない、柏崎刈羽原発 再稼働はやめて!」をテーマに講演する。
立石名誉教授はNPO法人ジオプロジェクト新潟の理事長、新潟県「原子力発電所の安全管理に関する技術委員会」委員も務める。79年に新潟大学理学部に着任後、新潟各地の地質調査に従事。そのなかで新生代の地殻変動の激しい中越地域に原発が建設されていることに強い危惧を抱き、原発立地地盤の問題を発信するようになった。
07年の中越地震で柏崎刈羽原子力発電所が大きく被災したのを受け、県からの要請を受けて委員を引き受けた。3.11直後に定年退職したが、引き続き原発事故から地域住民の命を守る立場に立って福島原発過酷事故の検証を続けるとともに、各地の原発立地地域の地盤問題を住民とともに調査し、発信している。
講演では、福島の今、危惧される子どもたちと報道されない事実、柏崎刈羽原発は安全なのか、新規性基準で巨大地震や津波への備えはできているのか、柏崎刈羽原発で放射の放出する事故は起きていないのか、子どもたちを守る「防災・避難計画」はできているのかなどについて話す。
主催は『渡されたバトン』の実行委員会と日本国憲を守る九条の会・三条。参加費は無料だが、会場でカンパを募る。