県立三条テクノスクールは21日から23日までの3日間、燕三条地場産業振興センターでテクノスクール修了展を開き、同校の工業デザイン科を中心に県内4つのテクノスクールで学んだ成果を発表している。
2003年に同スクールに県内唯一の工業デザイン科が新設され、その第1期生の修了にあわせて2005年から作品展を開いている。
三条校工業デザイン科の2年生10人の修了作品と1年生8人の成果作品を中心に、今回は、新潟、魚沼、上越のテクノスクールの修了作品も展示しており、県内4つのテクノスクールの修了作品展とした。
三条の修了生(2年生)の作品は、「これからの親子のかたち」がテーマの個人課題と「会社をつくろう」がテーマのグループ制作。「会社をつくろう」では、3つのグループそれぞれが仮想会社を設立して、商品の企画開発や販促などを提案した。
1年生の展示は、キッチンウェアやハウスウェアのメーカーや商社も多い燕三条地域に根差したテーマとして、「おひとりさまの宅食を豊かに」をテーマに食器や調理器具のほか、流し台の前に立ち、食器を洗うと人や物の動きを感知して音楽を変化させるなどのシステムなど、1人でも楽しめたり、便利だったりとさまざまなアイデアがつまった提案を行っている。
会場には、企業関係者の姿もあり、学生の豊かな発想によるアイデアをじっくりと見て回り、気になる商品の前では一段と真剣な表情で、説明を読んだりして時間をかけていた。
また、先着100人限定で同校の生徒が作ったNCフライス盤の機械で、アルミ素材に名前などの彫刻文字を入れるネームストラップをプレゼントしている。
同校では、たくさんの人に見ていただき意見がもらえればと、中高生から企業関係者など大勢の来場を呼びかけている。入場無料。会場は、地場産センター・リサーチコア3階のデザインギャラリー。毎日、午前9時から午後5時まで。