冬の「〜三条マルシェ〜ごった市@ホコテン」が23日、三条市厚生福祉会館と向かいの市役所低層棟下を会場に開かれ、昨冬の1万2,200人の2倍近い2万3,400人もの人出でにぎわった。
56の出店があり、うち5つが新規出店。昨冬より7店少なかったが、人出にはまったく影響がなかった。
冬の三条マルシェは1月下旬に開いてきたが、1年で最も寒さの厳しい時期で、昨年は大荒れだったことから、少しでも暖かくなる時期にと2月下旬に遅らせた。
朝のうちは本格的な雪が降ることもあったが、しだいに天気は回復し、昼ころから日が差すねらい通りの陽気に恵まれ、ランチタイムを中心に家族連れや若者、カップルが訪れた。
注目イベントは昨年に続いて2回目の「ごった鍋グランプリ」。各店が趣向を凝らして三条産の食材を使った鍋料理を1杯300円で販売し、来場者による人気投票で順位をつけるもの。投票の結果、県立加茂農林高校動物科学コースの「のうりん米豚汁」が最高得票でグランプリ、博多もつ鍋一番星の「一番星の塩もつ鍋」が特別賞を受賞した。
加茂農林高校は、昨年秋の“まんなかフェス”に出店予定だったが雨のため出店できず、今回はそのリベンジでエントリー。新潟県産のコメで育てた“のうりん豚”を使い、もちも入った具だくさんな豚汁で、ジューシーでうま味たっぷりな“のうりん豚”が人気を集めた。
出店したのは3年生で、段ボールで作ったウシ、ブタ、ニワトリの着ぐるみのようなものを着けてステージに上がり、笑顔で賞状やトロフィーを受け取った。
厚生福祉会館でのステージイベントでは、全盲のシンガーソングライター、佐藤英里(さとう・ひらり)さん(12)=三条市=と一緒にボイストレーニングを受けている小学校3年生3人の保育園園児1人で“ひらりwithチビクロスター”というユニットを組んで、英里さんのオリジナル曲「みらい」や「勇気100%」を歌って会場をわかせた。
ほかにも足湯、ヒーロー・レンジャー、ゆるキャラといったイベントもあり、来場した人たちは冬の三条マルシェをたっぷり楽しんでいた。