PM2.5濃度が上がって県が初めて注意喚起、屋外での長時間の激しい運動や外出を減らすよう呼びかけ (2014.2.26)

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県は26日朝、初めてPM2.5の注意喚起を行った。県内でPM2.5濃度の1日平均値が注意喚起の指針値である1立方メートルあたり70マイクログラムを超える可能性があることから初めて注意喚起、屋外での長時間の激しい運動や外出をできるだけ減らすよう県民に呼びかけた。

 2014年1月14日と県が初めて注意喚起を行った2月26日に燕市南1の同じ地点から水道の塔と弥彦山に向けて撮影した写真、2月26日は弥彦山が姿を消した
2014年1月14日と県が初めて注意喚起を行った2月26日に燕市南1の同じ地点から水道の塔と弥彦山に向けて撮影した写真、2月26日は弥彦山が姿を消した

外出するときはマスクを着用すると一定の効果が期待できる。屋内でも換気や窓の開閉を必要最小限にする、呼吸器疾患、循環器疾患のある人、影響を受けやすいとされる小さな子どもや高齢者はより慎重に行動することが望まれるとしている。

県は県内10カ所でPM2.5を観測。26日朝は午前5時から7時までのPM2.5の平均値が亀田局(新潟市)の1立方メートルあたり101.7マイクログラムを最高に大山局(同)と白根局(同)で1立方メートルあたり85マイクログラムを超えた。

県の注意喚起に伴って県内の市町村でも注意喚起を行った。三条市では防災行政無線とあわせて、ホームページへ掲載、安全安心メールの配信などで注意を呼びかけた。燕市では午前8時40分と9時15分の2回、防災行政無線で注意喚起したほか、燕市防災情報メール「防災つばめ〜ル」、BSNデータ放送でも注意喚起を配信、燕三条エフエム放送へ情報提供も行った。

PM2.5は、2.5マイクロメートル(1マイクロメートルは1ミリの1,000分の1)以下の微小粒子物質のこと。大気汚染物質として各地で観測が行われている。国内では黄砂などとともに中国から飛来するPM2.5が問題視されており、前日25日の中国・北京では、中国の環境基準の5倍以上となる1立方メートルあたり400マイクログラムを超すPM2.5が観測され、深刻な大気汚染となってる。

26日、燕市南1地内からは晴れた日ならはっきりと見えるはずの弥彦山がすっかり姿を消し、目でも大気汚染が確認できた。26日の午後1時までの最高気温10.3度の暖かい陽気となっているが、春を告げる春がすみなどと悠長なことは言っていられない。

2月26日午前5時〜7時のPM2.5濃度の状況
PM2.5の濃度(μg/m3
測定局名 午前5時 午前6時 午前7時 平均値
新発田局(新発田市) 83 76 76 78.3
城岡局(長岡市) 60 59 64 61.0
六日町局(南魚沼市) 46 50 48 48.0
深谷局(上越市) 69 63 64 65.3
太郎代局(新潟市) 69 80 97 82.0
大山局(新潟市) 83 78 104 88.3
亀田局(新潟市) 99 103 103 101.7
坂井輪局(新潟市) 76 79 77 77.3
東山の下局(新潟市) 71 81 100 84.0
白根局(新潟市) 91 87 82 86.7
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