加茂市は26日、平成26年度当初予算案の概要を発表し、一般会計は前年度比3.0%、3億9,800万円増の136億6,700万円とした。
小池清彦市長が午前10時から市役所で記者会見した。小池市長は「市民の皆さまのご要望に応え、市民の皆さまおひとりおひとりの幸せのため最大限に努力する黒字の予算」として予算案の概要と139の編成方針を説明した。
歳入は、市税が28億9,066.2万円で前年度比2.3%増の大幅増を見込む。うち個人市民税は2.5%増の10億6,697.7万円、法人市民税は18.2%増の2億7,527.2万円。市債総額は10.8%増の9億5,330万円で、臨時財政対策債・借換債を除いた市債は3億7,970万円。
予算編成方針の一番目には、県立加茂病院の建て替えに際して、産科の復活や診療科すべての常勤医師の配置など先に泉田裕彦県知事に要望していることなどを掲げた。
次に、昨年の第三平成園の完成で施設介護を必要とするすべての人が介護施設に入所できることになったが、今後、介護施設を必要とする人が大幅に増加すると見込み、第4平成園の構想の策定の準備をするとして調査費2万円を盛り込んだ。
続いて、新町雁木通り商店街の整備の推進。多目的広場建設の準備とし、雁木通り商店街の整備では、同所の道路拡幅工事の進捗などにあわせて5年後の完成を目指し、整備していく。
また、国民保険料の値上げについて、現在、県内20市中3番目に安いという保険料だが、国民健康保険特別会計は赤字が増えて25年度末には1億9,600万円に達する見込みでやむを得ず平均で5.7%の値上げとして理解を求めた。値上げ後は20市中の上から11番目となるという。
このほか、大豪雨に備えて信濃川にもう1本、分水を増設するために力を尽くし、加茂川と下条川の堤防のかさ上げ工事を推進する。葵橋や八幡橋、駒岡橋、猿下橋、天神林下橋の耐震補強工事の実施をはじめ、福祉や市民サービス、農業・林業・商工業・観光関係、教育、文化など各項目の内容を盛り込んだ編成方針や主要事業などを説明した。