日本雪割草協会は1、2日の2日間、燕三条地場産業振興センターで「第15回日本・新潟雪割草まつり」を開いており、ことしも愛好家が育てたユキワリソウの展示や販売を行い、春を告げるかれんな花々が来場者を楽しませている。
会場の多目的ホールの半分のスペースに、展示ゾーンと即売ゾーンに分けて数えきれないほどのユキワリソウが並ぶ。
展示ゾーンでは、県内を中心に山形県からも出品された自慢のユキワリソウ約400鉢を一堂に展示。ピンクや紫、白、緑、黄などさまざまな色や形の花を咲かせたユキワリソウがそろっている。
事前に審査を行い、最高賞の新潟県知事賞はじめ名誉会長賞や、新潟、長岡、佐渡、三条など近隣の首長の各賞受賞作品も展示。初日1日に実施した来場者による人気投票の結果は2日に展示する。
即売コーナーは、ポット苗や鉢植えなど数千点が並ぶ。価格は手ごろな300円ほどから20万円以上と幅広く、来場者はゆっくりと品定めして好みの花を探した。初心者には育て方や選び方もていねいに教えていた。
少し前に東京での展示会で即売をしてきた業者は、「東京では高額なものがかなり売れて、アベノミクス効果かなと思った」、「きょうもいい品物をたくさん持ってきたけど、新潟はアベノミクスはまだ。財布のひもは固いようだ」と笑い、2日目に期待していた。
初日1日は、朝から切れ目なく夫婦や友人同士、女性、男性ひとりなど、大勢の人が切れ目なく訪れ、小さな花を覗き込んだり、写真を撮ったりしてゆっくりと楽しんでいた。
会場内では3カ所のスタンプを集めて抽選に参加するスタンプラリーなどのお楽しみも実施。また、雪割草保護募金への協力も呼び掛けており、募金をした人には「新潟県のシンボル」のクリアファイルをプレゼントしている。日本・新潟雪割草まつりは、入場無料。2日は午前9時から午後4時まで。