燕市燕地区の燕大通商店街振興組合(田中耕栄理事長・組合員63人)は8日、第四銀行燕支店=燕市仲町=前で「まちづくり事業完成記念」式典を行い、国の商店街まちづくり事業補助金を受けて行っていたアーケードの撤去工事などの完成、再出発の門出を祝った。
燕大通商店街の延長約350メートルの区間には、両側にはアーケードを設置していた。1979年の設置で老朽化が進んだことから撤去し、あわせて街灯45灯を設置、歩道を改修、防犯カメラ4台を設置。昨年11月中旬からことし1月末で工事が終わったことか式典を行った。
式典は真冬並みの寒波のなか、テントの下で戸隠神社=燕市宮町=の神官が神事を行った。続いてそのままあいさつも行う予定だったが、あまりの寒さに向かいのグループホーム仲町=同市仲町=に会場を移した。
田中理事長は、工事の概要について街灯や滑りにくい歩道、防犯カメラの設置で「安心、安全をテーマにして新しいまちづくりをした」とし、同商店街でも各地の先進的な商店街を視察したが、「これからはウチのまちへ行こう、いろいろと見に来るような元気な商店街をつくろうと思っている」と話し、愛顧を願った。
鈴木市長は「これから新しい商店街づくりがスターとする、スタートの日だと思っている」とし、さまざまな制度を利用しながら「新しい大通商店街をつくっていくことを期待」。グループホーム仲町の存在はほかの商店街にない特徴で、「この施設をうまく生かしながら、いい商店街になってほしい」と願った。
このあと地元三味線グループ「木田英会」による演奏が行われた。来場者には紅白まんじゅうと商店街の名入れのボールペンをプレゼント。アーケードはなくなったが、決して下を見ずに前を向いて新たな門出にと誓っていた。