国定勇人三条市長は11日、定例記者会見を行い、昨年秋に行った「燕三条 工場の祭典」がイタリアで開かれる「ミラノ・サローネ2014」に招待に出展、さらに第18回ふるさとイベント大賞で選考委員特別賞を受けたことなど9項目を発表した。
ミラノサローネは毎年、イタリアのミラノで開かれている世界最大規模の家具見本市とミラノ各地で行われるメーカーやデザイナーの展示会とあわせて毎年、開かれており、ことしは4月8日から13日まで開かれる。
「燕三条 工場の祭典」はその期間中のイベント「SHARING DESIGN」に燕三条地域の13の工場とともに「Tsubame-Sanjo Factory Festival」エキシビションを開き、三条市と工場の職人が一丸となって「燕三条 工場の祭典」の取り組みを世界に発信する。
職人やデザイナー、アーティスト、クリエーターなどを評価、支援するイタリアの団体「Milano Makers(ミラノメーカーズ)」から招待を受けたもの。同団体が主催する「SHARING DESIGN」には、イタリアデザイン界の巨匠、アレッサンドロ・メンディーニ監修でミラノ市が保有する元機関車工場跡地をリノベーションした施設で開かれる。
国定市長は、ものづくりのまちである以上を海外との深いきずなは避けて通れない道であり、「絶えず海外に対して意識的にチャンレジしている姿勢を見せることはともて大事なこと」と述べた。
また、昨年はシンガポールに共同事務所を開設し、ドイツではフランクフルトのアンビエンテを中心に取り組んできたが、燕三条地場産業振興センターの事業だが来年度はバイヤーであり小売も行うドイツ在住の日本人をコーディネーターに正式契約する。「シンガポールに続く第二の拠点、足掛かりとしてドイツ在住の方にすべてを託して最初はドイツが中心になると思うが、アンビエンテ以外の日常的な場面でも燕三条地域の産品を売り込んでいくことは戦略的に布石を打っていきたい」と方向性を示した。国定市長は、以前から公式ブログでも「Sa:Su Network」の鈴木里美さんのドイツの拠点事務所的環境の役割に期待している。
ふるさとイベント大賞は、全国で行われるイベントを対象に一般社団法人地域活性化センターが毎年行っている。今回は169イベントの応募があり、大賞1点、優秀賞2点、奨励賞3点、選考委員特別賞1点が決まった。
「燕三条 工場の祭典」が受けた選考委員特別賞は、該当がない年もある。過去には神戸ルミナリエ、新潟市の水と土の芸術祭2009、瀬戸内国際芸術祭2010などが受賞している。国定市長は客観性をもってPRでき、いいタイミングでいい賞を受けたとし、「枕ことばは大げさだが、こういうこういう受賞もいただいていると大いにPRするうたい文句のひとつにしたい」と喜んだ。発表項目は次の通り。