11日行われた三条市長の定例記者会見で、ファミリーマートが4日発売した三条飲食店組合カレーラーメン部会監修のカップラーメン「新潟 三条カレーラーメン」の発表があった。試食用に1個もらったので、さっそく昼に食べてみた。
発売日の4日に発売の記事をアップしたが、記事を書く前に食べてからと、夕方までにファミリーマート2店を回ったが、どちらも入荷していなかった。気になりながらもそのまま食べずにいたが、ようやく味わうことができた。
エースコックも昨年10月28日、ご当地カップめん「うまさぎっしり新潟 三条カレーラーメン」を発売した。発売直後に食べており、記憶をたどりながら両者を比較してみる。
エースコックは内容量68グラムで170円。一方、ファミリーマートはカップがひとまわり大きく、内容量も97グラムと1.5倍近いボリューム。「サッポロ一番」の冠をいただくサンヨー食品とのコラボで、価格もエースコックより高い198円。
エースコックは食べてから何カ月もたつので細かいところまで覚えていないが、印象的だったのはカレーラーメンにしてはさっぱりした薄味ながら、スパイシー。大きめのポテトにタマネギも入っているところに、にやりとさせられる。
一方、ファミリーマートは対照的にこってりカレー。ポークエキスと煮干粉末の風味を合わせたスープとうたい、深い味わい。カップラーメンのカレーというと、日清の「カレーヌードル」が草分け的存在だが、ファミーマートの方がそれに近い。
いずれも三条飲食店組合カレーラーメン部会が監修しているが、三条カレーラーメンといっても、汁なしや黒カレーラーメンまで、千差万別。どれがスタンダートというわけでもない。これこそ三条カレーラーメンと物差しになるものはなく、ファミリーマート対エースコックの対決も優劣をつけるのは野暮。それより好みが優先するが、個人的な好みはファミリーマート版だ。
ただ、三条カレーラーメンのカップラーメンを食べてこれが三条カレーラーメンと思われるのも少々、リスキーだ。10日、「元祖カレーラーメン」を名乗る北海道・苫小牧市のラーメン店の店主が三条市のラーメン店を訪れ、一緒にカレーラーメンを味わった。
昼もカップラーメンで三条カレーラーメンを食べたばかりだが、言うまでもなくカップラーメンよりはるかにおいしい。カップラーメンでは三条カレーラーメンの本質、奥深さはわからない。カップラーメンを味わったあとはぜひ本場で三条カレーラーメンを味わってほしいものだ。
ちなみにファミリーマート版の発売で売れ残りを心配、あるいは便乗しようというのか、地元ではエースコック版を大量に陳列して販売しているスーパーもある。食べ比べしてみるのも楽しい。