北海道苫小牧市で「元祖カレーラーメン」を名乗るラーメン店「味の大王」の代表取締役、高橋浩一さん(46)が11、12日の1泊2日で1年ぶりに「カレーラーメン発祥の地」の燕三条を訪問。燕三条のラーメンマップにならって苫小牧のカレーラーメンマップを作成したことのお礼参りや三条カレーラーメンの視察をした。
苫小牧市内の有志による「とまこまいカレーラーメン振興局」の事務局長、星野岳夫さん(41)と2人で訪れ、B級グルメ通で知られる苫小牧生まれの新潟大学法学部の田村秀学部長も合流。初日11日は、地元から燕三条ラーメンを全国に発信する「燕三条ラーメン王国」の国王、梨本次郎さん(40)と木村譲さん(41)の案内で、三条市内の「正広」、「泉食堂」、「三芳食堂」、「龍昇園」のラーメン店を回って三条カレーラーメンをはしごした。
2人は昨年1月にも燕三条へカレーラーメンの視察に訪れ、「燕三条ラーメン王国お遍路マップ」や「カレーラーメンの歌」、「カレーラーメン体操」といった取り組みに刺激を受けた。昨年7月に苫小牧市内26のカレーラーメン提供店を収録した初めてのカレーラーメンマップを5,000部作成。各店に配布したが、すぐになくなった店もあり、1カ月ほどですべてなくなる人気だった。
ことしも掲載エリアを広げて収録店を48店に増やし、昨年のA3判からことしはA2判に大きくし、大型連休前の4月下旬の発行を目指して制作に取り組む。その前にマップのアイデアをもらった燕三条へお礼参りを兼ねて訪問した。
高橋さんは「三条と違って苫小牧のラーメン店は独立の意識が強く、横のつながりがなかったが、マップの作成を通じてほかの店のようすもわかって交流できるようになった」と、カレーラーメンをキーワードにした地域の一体感の高まりにも期待を寄せている。
翌12日は燕市で背脂ラーメン発祥の「杭州飯店」、その流れをくむ「らーめん処 潤」で背脂ラーメンを味わって帰路についた。