三条市の「創業塾ポンテキア」の卒業生による企画で13日、株式会社あいでん本町店=三条市本町3=の「憩いの広場」で初めての「三条・プチ・マルシェ」が開かれ、ワークショップと菓子販売が行われた。
同店と同じ中央商店街にあるキルトスタジオ「SATOWA」=本町4=が、段ボールを使ったはた織りでコースター作りのワークショップ。一ノ木戸商店街の「カフェ トゥジュール」=神明町=が三条産米粉を使ったシフォンや県内産おからと野菜のマフィンなど6点、手作り笹団子の「ふーど工房ゆうこ」=曲谷=がサツマイモやきんぴらなど4種類の笹団子を販売した。
ワークショップには20人近くが参加。周りの声も聞こえなくなるほど熱中する人もた。菓子の販売もふだんの店にはないラインナップに、試しに食べてみようと買っていく人が多かった。
「SATOWA」を営む村上知恵子さんは、オープンなスペースでのワークショップは初めて。「ワークショップを目当てに来てたっぷり買い物をしてくれた人もいたし、買い物ついでに偶然、参加する人もいてお互いに相乗効果があったのでは」と、予想以上に大勢の参加があったことも喜んだ。
「ふーど工房ゆうこ」を経営する五十嵐祐子さんは、三条市内の市街地ではあまり笹団子を販売しておらず、客から下田地区の店は遠いと言われることも多い。この日は売れ行きも上々で、「定期的にこういうところに出店できたらいい」と話していた。
参加した3店舗は、いずれも三条市が起業を考えている人にそれに必要なノウハウを教える「創業塾ポンテキア」の卒業生。今回は、あいでん本町店から「憩いの広場」を使ったワークショップをと「SATOWA」に依頼があり、それを受けて「SATOWA」が「カフェ トゥジュール」と「ふーど工房ゆうこ」を誘って開いた。
三条市としても日常的なにぎわいを創出する小路を使った「さんじょう 108appy プログラム」の一環ともとらえて支援してくれており、今後も月1回ほどのペースで開きたい考えだ。