三条飲食店組合三条カレーラーメン部会(阿部圭作部会長)は、2年越しで土産用「三条カレーラーメン」を開発しており、4月末の発売を目指して試食や打ち合わせを重ねている。
同部会は、カレーラーメン発祥の地として「三条カレーラーメン」のマップ作製や各地のイベント参加、最近はコンビニ店や大手食品メーカーが発売するカップラーメン「三条カレーラーメン」を監修。あの手この手で「三条カレーラーメン」をアピールし、ひいては新潟・三条の知名度アップにも貢献している。
同部会が提供する「三条カレーラーメン」は、各店舗かイベント会場へ来て味わってもらうしかないが、持ち帰り用がほしいという要望は多い。「三条カレーラーメン」を広める手段にもなればと2年ほど前から土産用の開発に取り組んだ。
しかし、「三条カレーラーメン」の味を再現するのが難しかった。会員から「食べた人がイメージダウンするようなものにしかならないのであれば、やめた方がいい」という声もあり、あきらめかけていたが、ことしに入って製法の発想を転換してみた。
製造をラーメンのメーカーからカレーのメーカーに変えたところ、一気に会員のイメージする味に近づいた。さらn試食と打ち合わせを重ねて意見を出し合い、ようやく商品化が見えてきた。
13日に開いた部会には会員10人余りが参加し、最終段階に向けた試食を行った。カレーラーメン作りのプロたちが、2パターンのカレースープをさらにアレンジして4パターンを試食。「味は良いから、あとはとろみだな」、「甘みをもう少し抑えて」と微妙な味を詰めた。
今後は、この日の意見を踏まえて最終調整し、パッケージデザインを決める。生麺と乾麺の2種類を企画中だが、最初は生麺。生麺とカレースープの2、3食入りで、価格は1,000円ていどを考えている。
発売後は会員の店舗をはじめ、県内の土産売り場や県内外のイベントなど、間口を広げて展開する。これまでは会員が手弁当で取り組んできたので、利益がでたら同部会の活動費に充て、さらなる展開につなげていく計画だ。