燕三条地場産業地場産業振興センターは17日、新潟DNA「リ・デザインエキシビション2014」の表彰式を行い、県内のグラフィックデザイナーがリ・デザインした燕三条地域の3つの商品の人気投票結果とクライアント企業3社による特別賞3点を発表し、入賞者を表彰した。
「リ・デザイン エキシビジョン」は、ものづくりにおいて重要な要素となり独自の価値づくりに大きな役割をもっているデザインへの認識とその有効性を具体的に示し、デザインの導入による新たな価値を創造しようと2007年から毎年開かれている。また、事業を通じてクライアント企業と県内で活動するデザイナーによるビジネスマッチングを図っており、一昨年から地元の商品をあらためてグラフィックデザイナーがデザインし直したらというスタイルで行っており、3回目。
今回のテーマは、お米のパッケージ=(株)エイ・アンド・アイ=、カップデザートパッケージ=佐久間食品(株)=、ピルケースパッケージ=ジェイティメタル(株)=の3点。県内のグラフィックデザイナーから1人2点以内で作品を募集し、35人のデザイナーからコメ15点、カップデザート20点、ピルケース20点の計55点の応募があった。
人気投票は、55点すべての作品をJR燕三条駅の「燕三条Wing」と燕三条地場産業振興センターの2会場に2月20日から3月10日まで展示し、会場を訪れた人たちに、1人3票までとして好きなデザインを選んでもらった。投票の結果、459人からの投票を受付け、各テーマの得票上位3位まで計9点と、3つのテーマ商品を提供したクライアント企業が商品化を目指す「特別賞」各1点の計10点が決まった。
午後4時半から同センターで行われた表彰式は、クライアント企業やデザイナーなど20人余りが参加。人気投票の3位から1位、特別賞の順に発表し、賞状と副賞を贈った。
クライアント企業は、「商品ができて世に出す時にパッケージまで手が回らないこともある。今回は素晴らしい機会を与えてもらった」、「時代遅れのパッケージを、ターゲットの婦人や子どもに可愛らしく目を引くカラーなどでデザインしてもらった。次はどう売るか」などの感想を述べ、それぞれがデザインで生まれ変わった商品の新たな展開をイメージした。
各賞の受賞作品は、18日から23日まで投票を行った2会場で展示する。人気投票などの結果は次の通り。敬称略。
【お米のパッケージデザイン】▲1位=塚田剛=(株)誠晃舎▲2位=中山侑=(株)フレーム▲3位=高井幸江=(株)フレーム▲特別賞=塚田剛=(株)誠晃舎
【カップデザートのパッケージデザイン】▲1位=白井剛暁=DESIGN DESIGN▲2位=佐藤ミチオ=(株)ネオス▲3位=山賀慶太=Pデザイン研究所▲特別賞=高橋未羽=(株)誠晃舎
【ピルケースのパッケージデザイン】▲1位=山賀慶太=Pデザイン研究所▲2位=吉田誠司=スキップデザイン▲3位=山際直子=(株)誠晃舎▲特別賞=山賀慶太=Pデザイン研究所