燕市燕地区の宮町商店街振興組合(鈴木雅一理事長)は、オーバーアーケードの撤去がメーンの「サンロード宮町まちづくり事業」が完工したのを記念して21日午前8時40分から町内の戸隠神社で新サンロード宮町竣工報告祭、21日から23日までオープン売り出しを行う。
組合員をはじめ、鈴木力市長や地元選出の代議士、県議などが出席して行う。オープン売り出しは、客に組合で用意する記念品をプレゼントするほか、それぞれの店が独自の売り出しを行う。
かねてからの懸案だった老朽化したオーバーアーケードの撤去を進めるため、国の商店街まちづくり事業などを利用して行ったもの。昨年秋に工事の入札が不調になるなど着工が危ぶまれたが、どうにか昨年11月5日にオーバーアーケードの撤去工事が着工し、この3月15日に引き渡しを受けた。
オーバーアーケードの撤去のほかに12基の街灯を設置し、歩道を滑らないように浸透性のあるものに整備した。総工費は8,150万円で、国から4,481万円、燕市から1,200万円の補助を受け、差し引き2,468万円を同組合が8年がかりで返済する。
通りはオーバーアーケードがなくなって日が差し込むようになり、ずっと広く見える。違うまちのようにすっかり生まれ変わっているが、組合にとってはまだ道半ば。レディースファッション&バッグ「かなや」の店主で組合副理事長の小黒猛さん(46)は「補助金の申請の関係もまだまだ忙しい。それが終わり、返済も動き出したらやっと終わりが近づいた感じになると思う」と、完工は一息つけるに過ぎない。
報告祭とオープン売り出しが「住居表示変更で正式に“宮町”が誕生したし、オープンした宮町に行ってみようと思うきっかけになれば」。同じく副理事長の「飴屋本舗」の店主、遠藤重治さん(58)は、「内部的にはまだまだこれから。ゆくゆくは、新しいサンロード宮町を祝うイベントができればいい」と願っている。
また、同時に昨年秋から「まちづくり事業」を行っていた隣接する燕大通商店街も一足早く事業が終わり、3月8日に完成記念式典を行っており、これで新しい燕市燕地区の商店街の姿が完成した。