燕三条プライドプロジェクトツーリズムグループは、この春の「燕三条ものづくりの心に出会う『まちあるき』」に先駆けて20日、燕三条地場産業振興センターリサーチコアでまちあるき講演会を開き、似顔絵師やまだみつるさん(49)=新潟市=が講演。50人近くが来場して笑いもいっぱいのやまださんの裏話に聞き入った。
燕三条プライドプロジェクトツーリズムグループは毎年、春と秋に燕三条地域でまちあるきを行っている。そのプレイベントしてフォーラムなどを企画しており、この講演も一環。今春のまちあるきは、4月12日から6月28日まで行われる。
やまださんは、似顔絵師として活躍する一方、08年からUX新潟テレビ21の情報番組「まるどりっ!」にレギュラー出演中。「まるどりっ!」の人気コーナー「ズックでいこう 旅してちょうない。」、略して“旅ちょ”で県内の町内を歩きながら店や地域を紹介している。
講演のテーマは「旅ちょで知ったまちあるきの楽しさ」。やまださんは、「せっかくなのできょうは全部、裏側を、ブラックな感じの表に出していない情報をお得情報として皆さんにお伝えしたい」と始め、急きょ、燕三条プライドプロジェクトツーリズムグループ岡村直進さんと倉又清彦さんをまじえたトーク形式で行った。
やまださんは、燕三条について「新潟独特の空気感というか、ここだけ閉鎖感があまりない」イメージで、自身は旧豊栄市に生まれたが、「すごくうらやましくてしようがない」、「燕か三条に生まれたら良かった」とも。葛塚市が露店市の市場通りで育ったことが、やまださんにとってのDNAで、「良かったのは小さい頃からおとなの世界にいたこと」。
大工の棟梁だった祖父の仕事を見て育ち、作業場が遊び場だった。自然とものをつくることに興味をもち、「この地域のものづくりという世界観にはすごく興味がある」。
“旅ちょ”を続けているおかげで、顔を見ただけで話をしてくれる人かどうかわかるようになり、最初はアポイントをとっていたが、そのうちに飛び込みがおもしろくなってきたことなど、思いつくままに話した。
来場者に「まるどりっ!」を見たことがある人の挙手を求めると、ほぼ全員が手を上げ、やまださんのファンばかり。テレビでは見たり感じたりできない、こぼれ話や、やまださんの思いを楽しんで聴いていた。