今年度スタートした英語力を身につけるJack & Bettyプロジェクトでの一環で、燕市が2月22日から3月5日までの11日間、米国・サンフランシスコへ親善大使として海外派遣した市内中学生12人の帰国報告会が21日、市役所で開かれ、親善大使は成果を発表、活動を報告した。
親善大使は1年生から3年生までいて、燕中等教育の6人、燕中と吉田中の2人ずつ、分水中と新潟第一中が1人ずつの内訳で、男子は1人だけ。サンフランシスコでホストファミリーの家に滞在しながら、視察、英語のレッスン、地元中学校でのPR活動を行った。
帰省報告会には親善大使のほかに保護者、「燕市子ども応援・おひさまプロジェクト」の太陽光発電関連事業に参画して収益の一部を派遣事業の経費に寄付した事業所、市議らが出席した。
プロジェクターを使ってプレゼンテーション形式で成果発表と活動報告。成果発表はひとりずつ出発式で述べた目標の達成、思い出に残ったこと、研修から学んだことについて話した。続く活動報告では、英語で行った。
親善大使が感じたのは、英語についてのことが多く、「英語を話す楽しさと難しさを知った」、「今よりもっと英語を話せるようになりたい」、「語彙(ごい)をもっと増やして伝えてたいことをもっと的確に伝えるられるようにしたい」と向上心を刺激された。
かしこまった勉強ばかりではなく、「最高のホストファミリーに出会えて本当に幸せだった」、「一晩中、アニメを見たりスケートボードをしたりした」と楽しい思い出もたくさんあった。
生徒代表の感想で燕中2年高桑美帆さんは、はしの持ち方を知ってもらおうと、持ち方を教えるボランティアを募ったら、幼稚園に通う子どもまで積極的に手を上げて参加してくれたこと紹介し、消極的な自分を反省、「これからは何事にも率先して取り組む姿勢をわたしのいちばんの長所にできるように頑張っていきたい」と話した。
鈴木力市長は「アクセントも良く、素晴らしい発表でした」、燕市国際交流協会の山崎悦次会長は「出発式と比べても格段の差がある」、「燕市子ども応援・おひさまプロジェクト」に参加した和平フレイズ株式会社の和平稔夫社長は「資金の一部を提供できたことを大変、誇りに思う」と親善大使の目を見張る成長ぶりに驚き、喜んだ。
親善大使の燕中等教育学校3年河上鈴華さんは、昨年12月に開かれた親善大使の選考の場も兼ねた燕市英語スピーチコンテストで最優秀賞を受けた。海外はハワイ、韓国に続いて今回が3回目。秋にはオーストラリアへの修学旅行も待っている。
海外で英語でちゃんと話したのは、今回が初めて。「すごく楽しかったし、伝わらなかったこともたくさんあったけど、学校で習った単語を並べたり、ジェスチャーを使ったり」で何とか伝えることはできた。
将来の夢はキャビンアテンダント。往復の機内で「実際にキャビンアテンドが働いている姿を間近に見て、さらにキャビンアテンダントになりたいという気持ちが強くなった」と話していた。