三条市内のほとんどの小学校では24日、卒業式を行い、6年間の課程を修了した卒業生がそれぞれの学びやを巣立った。
三条市では例年、24小学校すべてがそろって卒業式を行っているが、今年度は、学校の統廃合の関係で、4月から小中一体校の嵐南小学校となる四日町、条南、南の3小学校と、森町小学校に統合する荒沢小学校ではすでに卒業式を行っており、この日は、ほかの20校が式を行った。
2012年に、第二中学校の敷地に新築移転した小中一体型校舎で2回目の卒業を迎えた一ノ木戸小学校(西山宗彦校長・児童660人)では、午前9時半から体育館で卒業式を行い、112人が卒業した。
卒業生のほとんどは、第二中学校へ進む。学生服とセーラー服を着てぐっとおとなっぽくなった卒業生は、在校生や保護者の大きな拍手に迎えられ、胸を張って入場した。
ひとりずつ担任に名前を呼ばれると前に進み、西山校長は「おめでとう」の言葉を添えて卒業証書を手渡した。
西山校長は式辞で、さまざまな行事や活動で全校、地域、仲間とのきずなを深めてきたからこそ、忘れないでほしいことがあると話した。
「自分一ひとりでできることには限界がある。でも人と力を合わせれば、可能になることはたくさんある」。「大きな感動は決してひとりでは実現できません。これから出会う人や仲間、家族を大切にして、ひとりで越えられない壁も助け合い、支え合いながら乗り越えてほしいと思います」ときずなを大切にするよう求め、門出を祝った。
告示、祝辞などに続いて、「別れの言葉」では、合唱も交えて卒業生と在校生が言葉を掛け合い、6年間を振り返り、保護者、地域、先生に感謝。「新校舎、旧校舎2つの校舎での思い出を胸に私たちは今日、一ノ木戸小学校を卒業します」、「よりよい一ノ木戸小学校をつくってください」と在校生に託した。