三条市の三線(さんしん)奏者、きよ里(きよさと)さんは24日、4月2日に発売するファーストアルバム『人の喜び』を先行販売した売り上げ2万5,000円を文化振興に役立ててほしいと三条市に寄付した。
午後1時にきよ里さんは着物を着て三線を手に市役所を訪れ、国定勇人市長に善意を包んだのしぶくろを手渡した。
きよ里さんはことし1月、新潟市・新潟伊勢丹で開かれた「第18回めんそ〜れ大沖縄展」の音楽ライブに出演。そこでCD『人の喜び』(8曲入り2,500円)を先行販売した。その売り上げ2万5,000円を寄付したもので、あわせて図書館でも利用してほしいとCD1枚を寄付した。
国定市長は、「いつもいつも町のために、ありがとうございます」と感謝。市内のイベントなどで三線と歌を披露する「きよ里」さんとしてはもちろん、三条市ボランティア連絡協議会の会長を務めるなど、さまざまな立場で、またその人柄で「周りの人を自然体な形で広くまちづくりのメンバーに巻き込んでもらっている」と礼を述べた。
「そこまで大きくできてはいないけれど、民謡やボランティアなど入りにくい部分もあって、(それを)身近な存在にするちょうつがいにポンと入れていただいて。楽しませてもらっています」ときよ里さん。
和やかな懇談のなかで、きよ里さんは「わたし、三条市公認の三線弾きになりたいんです」と明かすと、公私ともにきよ里さんを良く知る国定市長は「いいよ、公認で」と即答。市公認デビューコンサートの開催について話は弾み、「ふだんは入れないところ…」と見渡して、「市長室?」、「議場?」と、新たな展開のスタートの予感だった。
図書館に寄付したCDは、図書館本館で発売日の4月2日以降から利用できる予定。また、同CDは、市内はアンドオン三条ベース、福顔酒造、カラオケスナックkikiなどで取り扱う。