やわらかなタッチの色鉛筆画、パステルアートを手掛ける三条市の渡辺花子さん(35)は、29日から31日までの3日間、三条東公民館で4回目の個展「hanacoten vol.4」を開き、新作と旧作を一堂に展示しているほか、5月から始まる渡辺さんが講師のパステルアート教室の受講もPRしている。
新作20点近くと教室の作品例として描いた作品や水彩で女性を描いた「Flower Child」シリーズなどの旧作を含め41点を一堂に集めて展示。作品をデザインしたポストカード(100円)、レターセット(300円)、ミニトートバッグ(1,500円)の販売も行っている。
渡辺さんは三条高校美術部、長岡造形大学で絵を学び、いったんは仕事に忙殺されて絵を描く余裕がなかったが、3年前に友だちから制作を依頼されたのがきっかけで再び絵に向かった。
その年に初めての個展を開いてから今回で4回目。「今回は集大成な感じ」と渡辺さんは言う。絵画教室の仕事が増え、指導のための季節感のあるアジサイ、モミジ、ウグイス、アサガオなど作品例として習作用に描くことが多くなった。
本当に描きたいのは女性像。「もっとコンセプチュアルなものをやりたい」と、来年は個展を開かないと決めたわけではないが、カフェや雑貨店でテーマ性をもった展示をしたいと考えている。決して消極的になったわけでなく、「もっとグッズ展開もしていきたいし、イラスト集は最終的な目標」と大きな夢もある。
1年前から念願だった生花店に勤め、ブライダル用の花をコーディネートしており、文字通り“花子さん”となった渡辺さんは「創作活動にもプラスになっていると思う」。絵を続けるにつれて「絵に関するいろんな話をもらえるようになった」と喜んでいる。
また、今年度に続いて三条東公民館で5月から来年2月まで開かれるパステルアート教室の講師を務めるので、その受講も呼びかけている。受講申し込みは4月7日午前9時から同公民館(電話:0256-35-1200)で受け付ける。30、31日の個展は午前10時から午後6時まで開場。