新年度がスタートした1日、実質的には10日の始業式で開校する三条市の小中一体型校舎の第一中学校と嵐南小学校では、両校の教職員約140人が真新しい校舎に登校し、児童、生徒を迎える準備を開始した。
同校は、移転新築となった第一中学校と四日町、条南、南の3つの小学校が統合した嵐南小学校(らんなんしょうがっこう)の一体型校舎。県立三条高校跡地に建設され、昨年12月に竣工した。
児童生徒が初登校する10日の始業式を前に1日、教諭、スクールアシスタントや管理士、調理師など小学校84人、中学校53人の教職員計137人が登校した。
教室などは小学校棟と中学校棟とに分かれているが、共有スペースもある。教務室は小中の仕切りのないL字型のワンフロア。この日は、午前8時半ころから小中それぞれが教務室で簡単な紹介を行ったあと、午前8時40分から武道場で、面識会を開き、両校の教職員それぞれが名前と担当教科などを述べて自己紹介した。
第一中学校の遠藤精一校長は、「いよいよ、きょうから嵐南小学校、第一中学校が新しい歴史を刻んでいくことになります」と話し、教職員は総勢137人の大所帯だが、「この嵐南小学校、第一中学校にかかわる全職員がチームとなって、みんなで力を合わせていくことが大事。違いはあると思いますが、お互いに違いを認め合い、助け合っていくことが大事だと思っています」、「嵐南小学校、第一中学校の子どもたちのために職員、仲良く力を合わせて頑張っていきたいと思います」と抱負を述べた。
嵐南小学校の初代校長となった高橋邦彦校長(前三条市教育委員会小中一貫教育推進課長)は、「本当に待ちに待った開校の日です。子どもたちも保護者も三条のみんなも遠藤校長先生のおっしゃったとおりのことを願っています。わたしたちはそれに向かって努力しましょう」と、足並みをそろえていく考えを示した。
さらに、子どもたちが小中の垣根を越えて仲良くなるのなら教職員も同様と言い、「お互いが話し合い、語りあい、学び合って過ごしていきたい。そうは言いながらも最初はいろいろあるかもしれません。でも思いはひとつです。この学校に来た子どもたちが、学校に行って良かったな、あの学校で良かったな、学校に行きたいな、そういう毎日を皆さんと力を合わせて、皆さんとつくりたい」と求めた。
両校の始業式は10日、体育館でそれぞれで行う。中学校が午前8時35分ころから着任式、始業式を行い、小学校がその後。入学式はいずれも14日で、小学校が午前、中学校が午後から行う。児童生徒数は、小学校が907人、中学校が527人。