燕市は1日午前9時15分から市役所で新採用職員の入庁式を行い、昨年5月の新庁舎開庁後に初めて迎える新しい職員28人に辞令を交付し、新たな門出を激励した。
新採用18歳から34歳まで、職名では主事13人、技師医5人、保育士9人、教諭1人。リクルートスーツと同様の装いで出席した新採用職員は、名前を呼ばれると緊張して足を進め、「よろしくお願いします」と頭を下げる鈴木力市長から辞令書を受け取った。
新採用職員を代表して新潟大学人文学部を卒業して民間企業に勤めていた熊谷圭祐さん(27)=新潟市西蒲区=が宣誓書を読み上げた。
鈴木市長は訓示で、新採用職員を「職員を代表して心より歓迎」。燕市は「日本一輝くまち燕市」をキャッチフレーズに職員一丸となって取り組んでおり、市民は人生の節目、節目に市役所を訪れ、職員の対応ひとつで市民の気持ちが大きく変わるので、「市民目線に立った取り組み」を求めた。
さらに、「しっかりと問題意識を高くもっていろんなアンテナを張りながら、今、何が望まれているか、何が必要なのかをしっかり考えたうえで、その実現に向けて取り組み、積極的に行動してほしい」とした。
組織の一員であることを意識しなければならず、経営学者ピーター・ドラッカーの名言「組織の目的は、人の強みを生産に結びつけ、人の弱みを中和することにある」を引用。「それぞれの得意、不得意を生かしつつ、弱みを補いつつ協力して日本一輝いているまち燕市の実現に取り組んでまいりたい」とし、「長い公務員人生のスタート。これからともに燕市のために頑張りましょう」と結んだ。
新採用職員はさっそくそれぞれの部署につき、自分のデスクにつき、先輩から庁舎の案内をしてもらって、初日をスタートした。また、宣誓書を読み上げた熊谷さんは、大役を終えてほっと笑顔をこぼしながら「この緊張もばねにきょうから頑張りたい」と張り切っていた。