三条市総合運動公園市民球場の施設命名権が1日、それまでの「三條機械スタジアム」から新たに「三条パール金属スタジアム」として生まれ変わったのを記念して、公園の運営管理を行う株式会社丸富(柴山昌彦社長)は5日、元西武ライオンズの工藤公康さんと元読売ジャイアンツの松本匡史さんのプロ野球史に輝かしい足跡を残す2人の名選手を講師に迎えた「大人の野球教室」などを行う。
野球教室に先だって午前8時から球場周辺でごみ拾いボランティア、8時半から玄関前集合で9時から空撮。1,000人で球場の周りを人間の鎖のように手をつないで囲み、その様子を上空から撮影する。
9時20分からテープカットともちまき、10時15分から講師2人によるサイン会で、希望する人は色紙などを持参する。
そして11時半に野球教室がスタートし、午後3時まで行う。工藤さんは、西部、ダイエー、巨人で日本シリーズを制覇し、“優勝請負人”とも呼ばれた左腕の名投手。47歳まで現役を続け、幅広い年代の野球ファンに強烈な印象を残している。
松本さんは巨人の一番打者に定着したこともあり、青い手袋と銀縁の眼鏡をトレードマークに俊足を生かして盗塁を稼ぎ、「青い稲妻」、「球界の紳士」と呼ばれた。盗塁王を2度、獲得している。
教室の内容は野球の指導者向けが中心になる。屋内練習場で行い、雨降りなら南小学校に会場を移して行う。だれでも参加でき、参加費は工藤さんの著書『10年先の自分を作る』を含めて2,000円。先着100人を募集しており、参加者は帽子、ユニホームを着用する。
市民球場の施設命名権は、これまで三條機械製作所が3年間の契約を2度結び、合わせて6年間、「三條機械スタジアム」として親しまれた。3月末で契約が終了したのに伴い、4月からそれに代わってパール金属が命名権を取得し、「三条パール金属スタジアム」の名称に変わった。
その記念に急きょ企画したイベントだが、これだけの名選手2人が顔を合わせての教室は貴重な機会でもあり、三条市民に限らず広く参加を呼びかけている。問い合わせは三条パール金属スタジアム(電話:0256-32-8911)の担当、小岩井さんへ。