三条市内でインターネットバンキングに不正ログインされて預金を不正送金される事件が2件、相次いで発生し、三条署と三条市では注意を呼びかけている。
3月31日と4月3日に三条署に届け出があったもの。2件とも三条市内に住む男性が地元金融機関のインターネットバンキングで被害に遭った。
1件は被害者が通帳を見て覚えのない送金があるの気づき、金融機関に問い合わせたが、送金先の口座は、ほかの事件でも使われて警察が捜査したのか、すでに口座が凍結されていて送金は実行されなかった。
もう1件は約10万円が知らない口座に送金され、さらにその口座から別の口座に送金される被害に遭った。金融機関が被害を補てんすることになったため、結果的にインターネットバンキングの利用者に被害はなかった。
犯人は、ウイルスやフィッシングなど何らかの方法でインターネットバンキングにログインするためのIDやパスワードを盗んだと思われるが、原因はまだ特定されていない。これまで市内ではインターネットバンキングへの不正ログインによる事件はほとんど前例がなく、三条市は3日、安心・安全情報メールを配信して市民に注意を呼びかけた。
三条署と三条市では、被害に遭わないための対策として、預金の内容を小まめに確認し、ウイルス対策ソフトの利用、更新、利用するホームページの信頼性の確認、パソコンのOSやソフトウエアの更新するよう呼びかけている。