燕市と市内の商工団体や業界団体は4日、燕市吉田産業会館で平成26年新規学卒就職者歓迎会を開き、今春、市内の事業所に新卒で就職した41事業者からの104人を祝福、激励した。
鈴木力市長は、これからの社会人生活は、いろんなことを悩んだり、壁にぶち当たったりすることもあるだろうが、「先輩、上司、いろんな人とコミュニケーンをとりながら、課題にぶち当たってほしい」と求めた。
燕市の産業発達の歴史を短時間で勉強できる燕市産業史料館へ足を運ぶよう提案。地方の産業は厳しい環境にあるが、燕はこれまでも幾多の苦難を乗り越えてきた歴史があり、これからも乗り越えていくための「ぜひ一翼を担うよう若い力に期待している」とエールを送った。
田野隆夫燕商工会議所会頭は、学生と社会人の違い、社会人には学生にはない厳しさが求められること、なによりもまずあいさつが大切なこと、思ったことを素直に職場で言えるような「元気な職業人」になるよう期待した。
来賓の祝辞のあと、参加事業所を代表してフジイコーポレーションに就職した新発田市出身で新潟大学大学院卒業の渡辺望美さん(24)が謝辞を述べた。渡辺さんは「私たちには若さがある」、「未熟さえゆえになんて不条理なことばかりだろうと学生時代が恋しくなると思うこともあると思う」が、「一日も早く充実した仕事ができるよう、地域の皆さまに貢献できるよう、誠心誠意、努力することを約束する」と述べた。
参加企業には、幼稚園や福祉団体、生保会社もあった。新規学卒就職者は、スーツや会社の制服で出席し、緊張して席を並べ、休憩になると顔見知りになったばかりの職場の同僚とぎこちなさそうに笑顔をこぼしていた。このあと午後4時40分まで研修会を開き、ビジネスマナーセミナーを受講してもらった。
燕市内に就職した新規学卒者を行政、業界をあげて激励し、あわせて研修の場にもなればと毎年、歓迎会を開いている。