三条市本町2、「スナックマンマ」を経営する五十嵐敏江さん(69)は3日、三条市・千翔で開いた29周年チャリティパーティーで、来店客が現金をつけたまゆ玉の善意など19万円余りを中心市街地活性化のために使ってほしいと、ことしも三条市に寄付した。
国定勇人三条市長はじめ来賓や同店の利用客、毎年招待している障害福祉サービス事業所「杉の子工房」と「ひまわり」の22人も含め141人が出席した。
五十嵐さんは、「早いもので、29年」と振り返り、「継続させていただけるのは皆さんのおかげです」。さらに、29回目となった寄付をはじめ、パーティーの参加費からの招待ができることなど重ねて感謝し、「人さまに喜んでもらうことを常に心がけて頑張っています」と礼を述べた。
寄付の贈呈では、国定勇人市長に登壇してもらい、同店恒例の1万円札や千円札が連なって下がる大きなまゆ玉飾りを直接、手渡した。
同店は毎年、小正月の祝行事で店内にまゆ玉を飾っており、そこに五十嵐さんが数千円を飾ったのがきっかけで客が紙幣や硬貨をセロハンテープで張り付けるようになり、そうして集まった善意を毎年、三条市に寄付している。国定市長は、「必ず中心市街地の活性化のために大切なご浄財を使わせていただきます」と長年の善意に敬意を表し、礼を述べた。
パーティーではこのほか、ことし結婚50年の金婚式という五十嵐さんの夫の勝隆さんとのあいさつ、「皆さんに景気と元気を与えるように」との気持ちを込めてきらきら保育園職員の太鼓演奏も披露された。