燕市長選は現職の鈴木力氏が無投票で再選を果たす、市議補欠選も無投票で共産党新人の宮路敏裕氏が当選 (2014.4.6)

6日、告示された燕市長選は、現職の鈴木力氏(53)＝吉田大保町＝が1期目に続いて無投票で再選を果たした。あわせて告示された燕市議会議員補欠選は共産党新人で同党燕市委員会委員長の宮路敏裕氏(56)＝東太田＝がやはり無投票で当選。この日の朝は風雨が強まって荒天となったが、選挙は予想された通り無風だった。

市長選は任期満了、市議補欠選は欠員に伴って行われた。午前8時半から午後5時まで市役所で立候補を受け付けたが、このほかに届け出はなかった。

鈴木陣営の選挙事務所では、午後5時の届け出締め切りと同時に拍手がわいた。この日は立候補の届け出をすませると出陣式を行い、吉田産業会館で第一声。妻昭子さん(53)、長女の大学院生智香子さん(23)とともに、市内7カ所で街宣を行い、午後5時前に選挙事務所に戻って届け出締め切りを待った。

約100人の支持者が集まり、さすがに緊張感はほとんどない。地元の代議士や県議、市議も次々と訪れ、5時になる前に東京ヤクルトスワローズの衣笠剛球団社長から祝いの花も届き、すでに祝勝ムードだった。

やや疲れたようにも見えた鈴木氏は、腕時計に目をやって締め切りを待った。電話で「ただいま決定いたしました」の知らせが入ると拍手にわき、鈴木氏は厳しい表情のまま立ち上がって支持者に頭を下げた。

後援会の山崎悦次会長は「鈴木市長になってほしいという声が多かったこと」と言い、「これから第2ステージ、スタートいたします。ぜひ燕市民のために鈴木さんに頑張っていただきたい」と期待し、山崎会長の音頭で万歳三唱した。1週間前にも“福光桜”3本を燕市に寄付するために来燕した南相馬燕会の水谷数雄代表夫婦が祝福に訪れ、鈴木氏に花束を手渡した。

鈴木氏は「無事、セカンドステージに進むことができました」と支持者に感謝し、礼を述べた。厳しい経済環境のなかで人口減少に歯止めをかけて市の活力を維持、発展させていくのが課題。「“燕よ光れ”の言葉の下、定住人口、活動人口、交流・応援人口を増加させるという目標の下、燕市の新しい魅力づくり、活力づくり、にぎわいづくりを進めながら、子どもたちが夢と誇りをもてるような日本一輝いているまち燕市の実現に全力で取り組む」。

前回に続いて無投票だったが、「初心を忘れず、おごることなく、謙虚な気持ちで市民の皆さまの声にしっかりと耳を傾けながら全力で取り組む」と引き続き支援を求めた。

だるまの目入れ、後援会副会長の田中公一分水商工会会長の音頭で「鈴木市長、全幅の信頼のもとに燕市が輝く燕市になりますように」と願って茶で乾杯。来賓の代議士や県議、三条市長、弥彦村長などが祝いの言葉を述べた。最後に山崎後援会長は「4年後もやりますんで」と笑わせ、引き続き支援を求めた。

選挙にならなかったこともあり、あいさつ回りの予定もほとんどなく、夜はゆっくりできそう。明けて7日は無投票当選後の初登庁ということで、午前8時20分に市役所で職員が登庁を出迎える。当選証書附与式は選挙の有無によらず14日午前10時から市役所で行われる。